この2年でYoutubeをしっかりと見るようになったんだけれど、好きなチャンネルの一つにゲームさんぽ*1がある。 ゲームさんぽとは何かについては、オフィシャルページを参照のこと。
ゲーム実況 | 〇〇といくゲームさんぽ | オフィシャルサイト
Youtubeチャンネルの内容を書籍化というと、一体何なんだという感じがするけれど、 ゲームさんぽという活動で実際は何をしていることになるのかという話から、一緒にゲームさんぽをしてきたゲストと動画を振り返っての後日インタビュー、 あるいは動画の再録*2という感じで盛りだくさんで大満足の内容だった。 個人的に面白かったのは、インタビュー/鼎談形式で出演者の発言が文字起こしされているのだけれど、脳内再生余裕で、それだけ動画を見てるんだなと思う。 一方で、本文中で触れられている動画について「あれ?そんなのあったっけ」と調べたら、見落としている回も普通にあって、復習にも便利という感じ。
本文中、いくつか印象的な箇所があって、というか印象的な箇所ばかりなわけだけれど、自分が「そうそう、そうだよね!」となったところは、 藤村シシンさんが仰っている、ゲームは縮尺のウソがあるという話。 本当なら200キロ距離があるランドマークの間を、ゲーム内ではすぐに見通せるということを挙げられていた。 自分もゲームさんぽのWatch Dogs 2やWatch Dogs: Legionの回を見て、サンフランシスコ/シリコンバレーやロンドンの街並みを歩きたいと思い、実際にプレイしたのだけれど、 行ったことのあるサンフランシスコ/シリコンバレーを知ってると、「あれ、ここは省略されてない?」「この距離は嘘でしょ」となるところがいくつもあった。 いくらオープンワールドといえども、都市をそのままGoogleストリートビューのように落とし込んでしまうと、 ゲームとして移動に間延びしてしまう、つまりゲーム性が損なわれてしまうとかがあるのかなということを思ったのだった*3。 (という話は、自分が考えたように話しているのだけれど、ゲームさんぽ動画内で誰かが既に話している内容かもしれない)
そして、現代のロンドンを落とし込んだWatch Dogs: Legionが実際どこまで再現されているのか、差を実際に行って確かめてみたいなと思うのだった。 (東京の場合は龍が如くやペルソナ5あたりをやれば体験できる?Ghostwire: Tokyoというゲームが良さそうかしら。)
講義録や小論が入っていたり、脚注のスタイルなど文科系の評論集の流れ/フォーマットを踏襲している気がしていて、馴染みのない人からするとびっくりするかもしれないが、 動画を見ている視聴者からすると、動画の内容を補完する構成になっているため、そこまで堅苦しくなくスラスラと読めてしまう印象。 特定のページにカラー写真をまとめるのではなく、全ページをフルカラーにされてるのも、手を抜いてないなという感じがあるし、これは買ってよかった。