ふんわり放牧

個人の日記です

どの口が言うのか

スクラムで毎週スプリントを回すと、毎週振り返りの機会がある。

最近、「締め切りを設定しよう」とか「事前に資料を作っておこう」とかそういう話をしてしまった。 正直、私はそういうしっかりとした・丁寧な仕事の仕方は苦手だと思うし、長年人にそういう指導をされてきたのだけれど、 どうも我がチームは「これをやっておけば、こんなことにはならないのにな」という出来事が頻発していて、 私がそういうことを言うことになってしまった。

自分は一定レベルでできていることだが、そこまで負荷がかかっていない状態だからそういうことが言えてしまうと思う。 生来できない自分を棚に上げて、「どの口が言うのかな」という気持ちになりながら仕事をしてしまっている。

『プロダクトマネージャーのしごと 第2版』読んだ

Matt LeMay 著『プロダクトマネージャーのしごと 第2版』を読んだ。 プロダクトマネージャー(PdM)の入門書。ここ最近読んだ本の中では一番ヒットするところが多かった。

前職のPdMたちに学んだことは多い。今でも「あの人だったら、こういう時どうするだろう」という気持ちになることも多いし、彼らのPdMの仕事ぶりが現職に入ってからも夢にまで出てきたくらいには影響を受けていると思う。

今のチームには専任のPdMという人はいなくて、これは自分にとって負荷が高い状態ではあることを自認している。 そういうことなわけで、開発者であろうがPdMを見習った動きもしないといけないわけですね。 そんなときに「はて、PdMって何するんだっけ」なんてことを思いこの本を手に取ると、「なるほど、これが一つの流れであったのね」なんてことに気づくことができる。

個別の内容は、耳が痛いこともあれば、自分が普段からやっていることが書かれていると感じることもあった。自分の普段の仕事の延長線上に、プロダクトマネジメントがあるという実感を感じることができる*1。他のオライリー本だと「これは自分には関係ないかなぁ」って気になる話題もあるわけだけれど*2、これはそう感じることはなかったかな。

各章にわかれているけれど、基本的には説明と関連するコラムが書かれている。チェックリストというものが最後にあるので、そこだけ読めば章全体の要約になっているので、思い出すときとかには便利そう。

www.oreilly.co.jp

*1:プロダクトに向き合う仕事をしているんだから、それはそう

*2:『入門監視』においてはネットワーク監視の分野とか

同級生と飯

大学院研究室の同級生と飯を食った。会社の同僚も含めて3人で。

同級生の職場に対して興味があって、会社の同僚と「この会社どうなってるんやろね」みたいな話をしていたのだけれど、 それなら直接聞いてみるかとなり、声をかけた。 同級生氏は飯のために旅行するくらいの人ではあるのだけれど、それなら本人に店を選んでもらおうとなり、いくつか候補を上げてもらう。 以前行ったことのあるワインバルに行きました*1。ワインの知識があってすごいな〜ってなった。

疑問に思ったこと・知りたいことがあればつてを頼ってでも聞いてみるというアプローチであり、 自分がその貢献ができるのであれば、これはこれでいいよねと。 同級生に対してもお土産みたいなものはあるといいなと思ったけれど、似たような業界の話ができたのはよかったね。

自分としては同級生が元気にやってるのはいいことだなぁと思いながら、飲酒をしていた。 思い出話だけでなく、今の話とか同僚氏の面白い話とかもいい感じでブレンドしながら会話できたのは、なによりよかった。

どうでもいいけど隣の席に、経営者がいて、若干意識しながら話をしていた。同行者がそのうちの一人と縁があったので退席のタイミングでご挨拶。こういうときに名刺を出せるのは偉いですね。 「なんの集いなんですか?」と聞いたらしっかり濁されたが、そちらの会で出ていた単語的にはそうなるよね、となった*2

*1:もう10年前になりそう

*2:会話はしっかりとは聞いていないが耳に入ってしまった

エリックサウスマサラダイナー『2026 春のモダンインディアンコース』食べた

id:mactkg, id:haneuma0628, id:sibase で渋谷にあるエリックサウスマサラダイナーのモダンインディアンコースを食べた。

前回行ったのは秋。その時は出てくるものすべてに対して「なんだこれ(うまい)」みたいな感じで話して、それだけで終わったのだけれども 今回は初めましての人もいたのでお互いの話を結構していた気がする。でも、やっぱり皿が出てくるとその話をしてしまう。

今回の戦略としては、「わんこカレー」の全盛りに行くために、ロティのおかわりはしないという戦略であったのと、 腹がふくれるのでビールを飲まないという戦略を取った。 ただ、今思うと普段からエリックサウスに行ってて、渋谷にアクセスが容易な立場からすると、ここでわざわざ全盛りをする必要はマジでない。 もちろんどのカレーもかなりうまいのだけれど。 ロティを各皿に対してつけて食べるのを、おかわりをしつつやるというのがいい気もする。

何の情報量もない気がするが、「全部がうまかった」。 自分で作れないことがわかっている料理を食べるのは本当にいい。

www.instagram.com

後輩と飯

学部の時の後輩と飯に行った。具体的には部活の後輩。

後輩は仕事の都合で上京するため、タイミングをあわせて会うことに。 相手は交通の都合で遅刻をしてきたのだけれど、こういうしまらなさが相変わらずだなと苦笑いする。 小洒落た店を選んできたが、個人的にも興味があったのでよかった。このエリア、あまり行く機会がないんだよな〜となる。

前回会ったのは前々職を(思いつきで)1か月休んだ時だったので、5年近く前になるのだが、 ライフイベントみたいなものはそれぞれあるなとなった。私の方も友人に話すレベルの話をいくつかした。

キャリアの話とか恋愛の話を聞いたけど、こういうことを話せるのは10代の頃からの知り合いだからだろうなと思う。 いろいろともがいてそうだけれど、(本人も自覚がありそうだったが)大きく実になっていないところが、難しいところではある。 もっともバシッと最短経路で成果を生む人もいれば、普通の人の3倍以上かかってしまう人もいるし、 私はどちらかといえば後者側なので、自分の特性を理解し腑に落ちてれば「なんでもええのでは」とか思ってしまったのだった。

また、お会いしましょう!

『入門 監視』読んだ

『入門 監視』を読んだ。

あまり監視をいじるという仕事はしてこなかったんだけれど、立ち上げのサービスを作っている結果、 メトリクスを取るとか、アラートを作るとかそういうことを考えなくてはいけなくなった。 もちろん会社として整備されてるものもあるのだけれど、手入れされてなくてうまく機能してなさそうなものもあるし、そこまで考えられてないものもあるという感じで、端的に言えば「既存実装があまり参考にならない」。 職場の本棚にこの本があったので、読むことに。 電子書籍だと気づかないけど、(『リーダブルコード』などの)小さいサイズのオライリー本で、 ページ数も200ページとそこまで重くない。

二部にわかれていて、第一部は(ありがちな)監視のアンチパターン(1章)から始まり、どういうものがよいとされているかをデザインパターンという切り口で説明(2章)している。 アラート・オンコール・インシデント管理という、監視と切っても切り離せないアクティビティの話題を提供して(3章)、4章では統計入門が突然現れる。確かに監視ツールを使っていると統計のことを知らないと読めないメトリクスはありますね。

第二部は、監視の戦略として各レイヤーで区切って説明している。ビジネスの層から始まり(5章)、フロントエンドの監視(6章)、アプリケーション監視(7章)、サーバー監視(8章)......と下っていく。それぞれ具体の話は今でも見ている点として変わらないところも多い。章立てのこの順序について、ちょうど仕事で同僚がアドバイスとして「まずは上のレイヤーからやりましょう」という話をしている様子をたまたま見ていて、それと同じマインドであるなと記憶に残った。

9章から11章までのネットワーク監視・セキュリティ監視・監視アセスメントの章は、バックエンドエンジニアとはスコープが違う認識ではあるが、決して無視できないというところではあり、扱いが難しいところではあるかなという印象。SNMPなんて久々に聞きましたね。

原著は2017年、訳書は2019年発売ということで、現代からすると少し古くさく感じるところもあるのだけれど、基本的な戦略は変わらないんじゃないかなと思う。 問題はこれを既知のものとして扱ったうえで、どう仕事として展開していくかということなんだがな......。

5年後の勉強会で訳者が話したスライドが上がっている。

speakerdeck.com

『自然言語処理の教科書』読んだ

小町守『自然言語処理の教科書』を読んだ。2024年に出版されたものなので、もう2年前になるのか......*1

私は著者の小町先生には奈良時代に教員と学生という関係でお世話になったので、この本をまったくのフラットな気持ちで読めない*2。講義という形ではコミュニケーションを取ったことがないので、先生の講義を受けるとこういう感じになるんだろうな、という追体験ができた。

(自然言語処理の講義を取ったことのない)ソフトウェアエンジニアの同僚と自然言語処理技術を使ったなにかを作るときに、とりあえずこの本を渡して「1章と2章だけまずは目を通しておいて」「興味があればその先も」みたいな感じでコミュニケーションのツールとして使えそうなのが良いかなと思う。この分野の人がどのように問題を見ているかという切り口が伝われば、その枠組みにぶち込んでしまえばそこそこの仕事*3はできるという認識がある。 「データがありますよ」と持ち込んまれたはいいものの量が足りなくて困ったり、データセットを作ることについて、上司の理解が得られなくて悩まされた経験がある*4ので、この本には言語資源の章があるし、目線を揃えることができるツールとして使えるのはとても便利。 自然言語処理の本(特に教科書)は伝統的に基礎技術に寄っている印象があって「こういう仕組みがある」という仕組みの説明がどうしても重くなりがち*5。一方でプログラマに向けたような実際にコードが動くような書籍は、具体に踏み込みすぎてるからか量が多かったり腐りやすくなったり(!=枯れる)。どちらも雑に渡すには適さないなぁと思っていたのだ。 巻末の参考文献にも書かれてるように『仕事ではじめる機械学習』の自然言語処理版を作りたいというのはまさしくその通りだなと思うし、Webエンジニアをやってる私がそういう感じで手渡せるってことは著者の目論見通りなんじゃないかな、と思う。


というのが、2025年くらいまでは通用してただろう話で。 この数ヶ月でも環境はかなり進歩しただろうし、タスクをどのように整理するかすらも人間が考えなくてもいいのでは?という環境になっているような気もする。そんなことないのかな。

教科書という名前がついてしまっているので、今のB3の学生に対して「自然言語処理」という講義で何を15回で伝えるのがいいんだろうかというのは考えてしまう*6のだけれど、情報系の分野においては手入れをせずに10年生き残るような手法やツールのほうが珍しいだろうし、一方で人間のスペックは変わってないのだから、(あまりに古い基礎は排除しつつも)基礎の要点と基礎が生きる応用、その時代の人間の試行錯誤などを伝えれば、あとは新しいタスクが出たときも転用できる状態になるのではないか?と思ったりした。*7

*1:2023年に同窓会的なイベントがあってレビュワーを募集されていた記憶がある

*2:たとえば本書の注釈には個人的なエピソードがたくさん入っているのだけれど、こういう話されていたよな〜と思い出して、懐かしさの加点がされる

*3:論文が書けるレベルではないが会社で人は評価されるだろうレベル

*4:このあたりも学生時代に大人が言っていたのを聞いたことがある気がするけど、まさか自分がその立場になるとは

*5:CKYを手でやるとかね

*6:先日大学に行って最終講義を聞いてしまったからというのもある

*7:私が受けた大学の講義で学んだ専門科目の内容(手法)は古びてしまったものも多く、専門家も利用してないし、仕事ではほとんど直接は生きてない。もっともそういう仕事をしているわけではないが