『入門 監視』を読んだ。
あまり監視をいじるという仕事はしてこなかったんだけれど、立ち上げのサービスを作っている結果、
メトリクスを取るとか、アラートを作るとかそういうことを考えなくてはいけなくなった。
もちろん会社として整備されてるものもあるのだけれど、手入れされてなくてうまく機能してなさそうなものもあるし、そこまで考えられてないものもあるという感じで、端的に言えば「既存実装があまり参考にならない」。
職場の本棚にこの本があったので、読むことに。
電子書籍だと気づかないけど、(『リーダブルコード』などの)小さいサイズのオライリー本で、
ページ数も200ページとそこまで重くない。
二部にわかれていて、第一部は(ありがちな)監視のアンチパターン(1章)から始まり、どういうものがよいとされているかをデザインパターンという切り口で説明(2章)している。
アラート・オンコール・インシデント管理という、監視と切っても切り離せないアクティビティの話題を提供して(3章)、4章では統計入門が突然現れる。確かに監視ツールを使っていると統計のことを知らないと読めないメトリクスはありますね。
第二部は、監視の戦略として各レイヤーで区切って説明している。ビジネスの層から始まり(5章)、フロントエンドの監視(6章)、アプリケーション監視(7章)、サーバー監視(8章)......と下っていく。それぞれ具体の話は今でも見ている点として変わらないところも多い。章立てのこの順序について、ちょうど仕事で同僚がアドバイスとして「まずは上のレイヤーからやりましょう」という話をしている様子をたまたま見ていて、それと同じマインドであるなと記憶に残った。
9章から11章までのネットワーク監視・セキュリティ監視・監視アセスメントの章は、バックエンドエンジニアとはスコープが違う認識ではあるが、決して無視できないというところではあり、扱いが難しいところではあるかなという印象。SNMPなんて久々に聞きましたね。
原著は2017年、訳書は2019年発売ということで、現代からすると少し古くさく感じるところもあるのだけれど、基本的な戦略は変わらないんじゃないかなと思う。
問題はこれを既知のものとして扱ったうえで、どう仕事として展開していくかということなんだがな......。
5年後の勉強会で訳者が話したスライドが上がっている。
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