ふんわり放牧

個人の日記です

O'Reilly Online Learning について

最近話題にしている人を見かけたので、いくつか思っていることを箇条書きで書いておく。特に真新しい内容はないはず。

blog.sushi.money

learning.oreilly.com

  • O'Reilly 以外の出版社の書籍もある(洋書)
    • Addison-WesleyやManning Publicationsなど
    • Manning Publicationsは出版社の方からオンライン経由で購入するのも悪くないけどね(かなりの頻度で割引クーポンがガンガン届くし、printを購入するとeBookも買える)
  • オライリー・ジャパンが版元の本が、すべて登録されているわけではない
    • 会員になる前に事前に検索で調べておくことができるはず
    • O'Reilly Japan Ebooks Store で購入するしかない書籍もあるし、購入したら後日O'Reilly Online Learningに登録されていた、なんてこともあった
  • ACM会員から登録したほうが安いのは本当にそう
    • 以前ACM会員でO'Reillyとの連携でうまく連携されなかったトラブルがあった
      • サポートの反応速度は早く、メールで問い合わせたら解消できた
    • 一時期ACMとの連携が切られた時期もあったはずなので、永年使えるとは思ってない
  • 電子リーダーがよくできている
    • モバイルアプリもブラウザもどちらも不満がない
    • 日本語表示についても問題があるように見えない

Funabashi.dev 参加&発表した

ベストエフォートオフィス船橋で開催された Funabashi.dev に参加した。 また、LT枠があったため、5分間のLTを発表した。

funabashidev.connpass.com

自分のLT発表について話すと、 始めての開催とのことで、聴衆のレベル感がわからなかったのだけれど、 参加者一覧を見ていると、(自分が普段いるコミュニティからでも観測できるくらいの)手練れが多かったため、 「プログラミング初心者向け」みたいな話ではなく、普段の暮らしとコンピュータを結びつけるような、 半Tech/半ソフトトークみたいな内容を前日にこしらえた。

devはdevelopと考えたときに、「何かを作る」というお題目も一応満たしている話題であるので、いいかなと。 (Web系技術の縛りではないと受け取ったので、それはそれでヨシ)

もともとは2年前に社内でLTをしたものを再構築したものであり、たとえば2年前のLTでは、後半に別の話を持ってきているのだけれど、 「別の話をいれると、このままではブレるな」と思って、バッサリ切ったりした*1

(発表資料はもう少し調整して、気が向いたら載せるのでお待ちいただければ)

他の発表内容は、一般的なWeb開発やローコード、地元ネタから深層学習などなど、、、と多岐にわたったが、 主催者がPHPerであることから、PHPコミュニティの方々が多かったかな。 私は一行もPHPを書いてないけれども、なるほど言語の進化はこのようになっているのかという発見があったのは良かった。

今回の会のように20人くらいを休日にいろんなエリアから人が集まってくることと、 柏.rbのように近くに人たちが定期的に10人くらいで集まることは、それぞれ特色あるので、 どちらも千葉で行われている会として成立したのは良い出来事だったなと思う。

運営の方、スポンサーの方、参加者の皆さん、お疲れ様でした。

*1:元ネタを知りたい人は入社してくれ

福岡Rubyist会議04 #fukuokark04 参加した

福岡市博多区にあるリファレンス駅東ビルで開催された、福岡Rubyist会議04に参加した。 地域Ruby会議に参加したのは久々。

regional.rubykaigi.org

ここは個人の日記なので(運営的に)痛いことも好き勝手書くんだけれど、定員に対して空きがそこそこあったようで、関東から参加した立場から言うと「本当、みんな行けばよかったのに」となった。

なぜ、そう思ったか。 一つはRubyという言語を知らなくても、それなりにプログラミングをしたことがある人なら楽しめる内容が多かったから。 もう一つは、Rubyという言語を知っていたら更に楽しめること請け合いという内容だったから。

プログラミング言語構文解析器やコンパイラに関する発表が多かった。「ドラゴンブック読書会」なる会の成果発表という文脈もあったようで*1、そのような内容になってしまったのだと想像する。 コンピュータサイエンスのなかでも、プログラミング言語に関わるものは硬派な印象があるし、Webアプリケーションや業務システムを普通に作っていると、意識しなくてもいいものの筆頭だろう。 RubyKaigiや界隈で話される(構文解析器のような)題材のとっつきづらさやその発表の価値については、これまでもめちゃくちゃ話されてるだろうから、ここで私が書くことはないんだけれど、 題材がプログラミング言語ネタにぎゅっと絞られることで、会のしまりがよかった*2と思うし、なにより皆さんの発表がめちゃくちゃわかりやすかったんだよな。

特にClosing Keynote の kanekoさんの話が、めちゃくちゃわかりやすかった。この題材かつこの時間を踏まえると、ここまでわかりやすい発表はなかなかない。 そして、これ、参加してない人が公開されたスライドだけ見て、どこまで我々が現場で受けた納得感みたいなのが受けれるのだろうかという。

speakerdeck.com

これまで彼の発表を聞いたことがある方が仰ってたけど、 今回はよりKeynoteらしかったというか、「置いてきぼり」にされない内容であったとのこと*3

また、私もこれまでなんとなくWeb上に流れていた彼のスライドは見たことあったのだけれど、 適当に読んでたときとは印象がガラリと変わったし、それは今回のKeynoteであったからということもありそうだし、 自分の特性として、直接情報を得ないとなかなか価値の把握が苦手だからということもありそう。

追ってなかったアーティストをライブ会場でたまたま聞いてファンになる、そういう側面のある発表だったと思う。

ツールの話をしているようで「言語とはなにか」「文法とはなにか」ということを巡り巡って意識が向いてしまうことと、その大きな流れを成果としてまとめていく営みは、 大学院時代の先輩方が博士課程で悩まれていた様子を思い出してしまったし、その大変さは決して誰もが到達できるわけでもなく、容易ではない道であるという認識であるため、グッと来るものがあった。 私自身、◯◯器と呼ばれるようなツール開発に取り組もうとした過去があり、また大学教員からは「◯◯器は処理の手前にあるのだから、非常に大切なことである」というコメントをもらったこともあったなと。

Rubyを知らなくても楽しめた」というのは、プログラミング言語構文解析器の話題はRubyに限った話題ではない一般的な話として聞くことができるからだし、 「Rubyを知ってたらさらに楽しめた」というのは、言語開発の営みのレベル感を知るというか、自分たちの使っているツールがどのようになっているかを知ることができるからだと考えている。

懇親会もよかった。 RubyKaigiでは、Rubyコミッターがそのへんを歩いているという話をよくされる気がするが、 地域Ruby会議では、Rubyコミッターが懇親会の隣の席に来てくれるので、話の流れで疑問に思っていたことなどが聞けて大変よかったと思う。 もちろんRubyKaigiもいいけど、少人数で実施される会というのもそれはそれでいいものであるなと思った出来事であった。


そういえば、もともとのモチベーションとしてはudzuraさんに会いに行くことであった。 前日に美味しいお店に連れて行ってもらったし、そこでしっかり話し込むこともできた。 翌日も発表を聞いてて、懇親会で軽くフィードバックもできた*4。 それを受けてか、後日のnoteできちんと足りてない部分にしっかりとパッチを当てていく様子は、流石だなと思った次第。 また飲みに行きましょう。

*1:詳しくは知らない

*2:そうじゃない発表の方もいらしたけれど、一日の会でやるなら、通常の会ならもっと多様な題材にすることが多いんじゃないかなと思う

*3:実際、自分はこのあたりの知識のバックグラウンドがあったので、ここ数回のRubyKaigiにたとえ参加していなくても今回理解できた気になった(理解できたとは言ってない)わけだが、そうではない人がどこまでついていけていたのかはちょっとわかんなかったので、「置いてきぼりにされない」という話を聞いて少し安心したところがあった

*4:「ちょっと中途半端さがなかった?」と言った記憶がある

友人たちと会う

友人たちと会う。

普段から頻繁にコミュニケーションしているわけではなく、むしろたまに連絡するくらいの距離感の人たちと会った。たまに1年越しとかそれくらい。 仲の良い2人に合わせて、自分が入るという感じの会。

最近、一対一や4人以上で会うことが多くて、3人でやり取りすることはあまりなかったのだけれど、 自分よりも明らかに仲の良い二人が話をして、それに自分が付き合うという構造はそれはそれで面白かった。 自分が得意な話をできないもどかしさというか、自分のペースにできないことが逆に気持ち良いというか、 うまく合いの手を入れたり、自分が熱量のあるときに一気に話す動作。

いろいろ話ができる相手がいることの良さはあるなと思っているね。

Kindle Scribeを買った

セールをしていたので、Kindle Scribeを買った。 普段使っているKindle Paperwhiteの倍のディスプレイの広さ。家で使う用途になるかな。

このサイズであればpdfファイルもいけるのではないかという期待感がある。 普段pdfファイルの閲覧は、iPad ProのGoogle Play Books(アプリ)を使っていて、それ以外のepubファイルをkindleで読むというフローであったが、 今後は変わってくるかもしれない。

電子ペーパーAndroid端末も興味はあるのだけれど、アカウントの各種設定がめんどくさそうで、Kindleでいいやという気持ちになっているところはある。

builderscon 2024 行った

埼玉会館で開催されたbuilderscon 2024 に行った。

公式サイトはこちらだが、URIが変わったりアーカイブされるかも。 https://builderscon.io/

埼玉で開催されることをあれこれ言う人もいそうだし、実際(冗談で)言う人がいたが、 個人的な印象としては山手線の駅から30分くらいで移動できる駅であれば、別に良いのではと思ったりする。 東京ディズニーランドのある舞浜も東京駅から実質30分くらい*1じゃないですか。 むしろ都内で会場代にコストがかかったりすることを考えると、お釣りが来るくらいですよと。

気になるとすれば、会場収容人数が100名程度というのがあるのかもしれないけれど、 その分全員と会釈をしようと思えばできるくらいの距離感だったのが良かったし、 rebootの会であることを考えれば、まずはここからという考え方は悪くないだろうなという印象。 2000年代後半頃の古き良き「勉強会」の趣を感じていた参加者の声も聞いた。 また、懇親会も同じ施設で開催したのが、かなりグッドポイントだった。

私個人としては、buildersconに参加するのは実は初めてだったものの、 雰囲気としては、YAPC等のカンファレンスと似たようなものであったが、発表内容は各方面勢いのあるものであったと思う。 プログラミング言語や特定の技術に縛られないということが、ここまでいろいろな人を引き付けるような話題につながるのかと思うと、 言語のコミュニティにいる側からすると、いろいろと思うところはある。 発表内容はどれも本当に良かった。

以下一言感想。

  • mokuoさんの「誰が作成しても1つの構造になるモデリング作成技術、Theory of Models⁠ に夢を見る」
    • 早速これ知らなかったわ!となる発表で、この手法はかなり面白そうとなる。紹介された書籍も購入
    • 質疑では、「要求の追加と変更に強いんすか?」という疑問を聞いた。手法のスコープ外ではあるかなと思いつつ......
  • 三谷 昌平さんの「法律に準拠した本人確認システムを0から作った話 〜家計簿プリカB/43でのeKYC開発実例〜」
    • 安定の三谷さんの発表。題材やトークのうまさ、発表の緩急など総合的にベストトークでしょう
    • 事業者の各種確認は現職で実施しているものの、個人の本人確認は知らなかったため、事業者としても利用者としても参考になりました
    • 『詳解 デジタル金融法務』買いました
  • mizdraさんの「React Server Component の疑問を解き明かす」
    • フロントエンド技術何もわからん状態から聞いたけど、そんな私でもわかった気にさせる内容
    • 既存技術や過去との対比みたいなところがよかったし、発表に至る課題認識が伝わってきた気がする
  • onkさんの「すこやかなサービス運営のためのPWG」
    • はてなで実施しているPWGという定例会についての話
    • SRE31章「プロダクションミーティング」でやってることと同じじゃんという話がとてもよかった
  • songmuさんの「ホー◯ページ・ビルダー 2024」
    • 内容的には(私も聞いていた)YAPCの再演に近い内容ではあったのだが、聴衆等に合わせて「埼玉公演ではちょっと雰囲気を変えて」という感じがよかったですね
    • その後、会場や懇親会でトラックバックの話題などができたのもありがたい感じ
  • Jumpakuさんの「CLIジェネレータ「cyamli」によるコンソールアプリのスキーマ駆動開発」
    • 個人的にご自身がしっかり意思を持ってゼロから作ってらっしゃるものに焦点を当てているという点で、かなり価値がある発表だなと思って聞いていた
    • (ただちょっとこのタイミングで会社の方でトラブルが起きていたり、はたまたLTの発表をなにか作るかということを一人思案していて、あまり聞けてなかったです、すみません)
    • 他言語、例えばRuby向けのテンプレートを作ってみるかという気持ちになれそうな発表だったのでよかった
  • bokuwebさんの「1000 行で実現する Linux on Browser」
    • これがもう一つのベストトークかなという感じ
    • やってる人からするとわかりやすい話題で、やってない人からすると何言ってるんだという発表内容だったのではないかと思う
    • 懇親会のときに「どういうところをきっかけにすればいいですか?」と質問したところで「はじめに - Writing an OS in 1,000 Lines」や『nand2tetris』、『CPUの創りかた』をおすすめされていたので早速『CPUの創りかた』を購入

懇親会でも、いろんなクラスタの人と話をしたし*2、懇親会後の二次会もよかったですね。三次会までは行きませんでしたが、その後も盛り上がっていたようでした。

お疲れ様でした。次回もお会いできることを楽しみにしています。

*1:京葉線ホームへの移動は10分くらいかかる印象

*2:もうクラスタって言い方は死語になってそう