id:nyanco15 がこれよかった、みたいなことを書いてたので作った。
普通のカレーを作っている人が、家でインド系のカレーを作りたいと思ったときに手に取るものとしては、 入手容易でかつ作りやすいものかなと思うので、皆さんにもおすすめ。
記憶で書くけど、確か小袋は5つ入っていて、
- 玉ねぎを炒める前の油のためのスパイス(カルダモンとかクローブとかクミンシードとか)
- 煮る前に入れるスパイス(ターメリックとかコリアンダーとか、カレーらしさにつながる)
- 後入れ油のためのスパイス(クミンシード)
- 辛味のためのスパイス(レッドペッパーとか)
- よくスパイスカレーの上にかかってるやつ(ドライパクチーとか)
上から順に入れていく感じ。 ぜひ興味のある人は、お近くのスーパーで購入して作ってみるとよいと思います。
以下ネタバレ
多分上に書いてあるスパイスの名前は間違ってなくて、インドのチキンカレーってだいたいこういう感じで作るよねという手順通りというか、 東京カリ~番長のレシピってこういう感じだよな〜と思っていた。 僕はターメリック・コリアンダー・クミン・レッドペッパーの基本の4つのスパイスでというのは、味に深みが出ないと思っていて、他にもスパイスを入れてるのも好印象。 あと、地味にスパイスの計量はだるいので、そういうのをせずに袋を入れればいいというのは楽ですね。
玉ねぎを脱水してしっかり炒めようとか、半日前にチキンをヨーグルトとカレー粉のマリネにつけておこうとか、レシピによってはそういうテクニックみたいなものはあるんだけれど、
そういうのは全く書いてない。手順と火加減、時間の目安だけ(1分中火で炒めるとか)が印刷されているだけ。
結果的に、手順通りにやってるとこれが不思議で、しっかりテクニックを発揮したものとベクトルは一緒のものができているというか、
うまく「家のカレーを作るくらいの、気合でなんとかなる」ように調整・短縮されてる気がする。
A→B→D
という手順をうまくA→B’→C→D
に分解して、A→B’
とC→D
を一気にこなし、「3手を2手にする」みたいな印象を感じた。
ただ、レシピには5つの手順という感じで簡単そうに見えるけれど、それぞれの手順はaとbに分かれているので、実質10手という感じで、
普通のカレーに慣れてる人からすると、だるいかもしれない。
オイシックスのミールキットも2品を同時に作るというところに気持ちよさを感じていて、 Aに取り掛かっている合間にBの下ごしらえをする、とかそういう手順を踏めばできてしまうところが良さだと思う。 手順を自動生成をする研究もいくつかあるんだけれど、普通に自分が作りたいレシピを、今この瞬間混ぜてくれるというのはまだまだ難しそうだなと思って眺めていたのを思い出した。
料理レシピというものはこういうふうにして情報量を圧縮するのか、というメーカーなのか監修なのかわからないけれど、 一般にも普及させるためのプロの仕事を感じた。 この手のキットは内容物にお金を払っているというよりも、レシピを買っているという気がしている。