ふんわり放牧

個人の日記です

根室で根室花まるを食べるという洒落(2022年夏の北海道旅行その4)

釧路から根室まで花咲線で行く。釧路の5時台の列車に乗ると、朝8時には根室まで着く。 1両の列車だが、ちょこちょこと人が乗っていた。

www.hanasaki-line.com

前日までは特急に乗ってたこともあって、車両の速度や乗り心地など特急の快適さがあったが、ここからは普通の列車。野生動物の威嚇のためか、異常にでかい警笛を鳴らしながら走る。 こちらを見ているエゾシカ、放牧されてる牛や馬を眺める。クマは見てない。 根室駅近くになると、通学する高校生たちが乗ってきた。この路線のメインユーザーは彼ら彼女らなのだろうという感じ。

東の先端まで行こうかなとなり、根室駅から納沙布岬行きのバスに乗る。バスセンターで往復のきっぷを買うことができる。少しだけ安い。 本当はバスの周遊きっぷを買っても良かったのだけれど、買わなかった。1時間くらいバスに乗る。

ここまで見てきた鉄道で見える範囲の北海道は、丘があったり防風林があったりで、地平線ばかりの景色というのは意外とないのだけれど、岬に近づくと、四方が海岸線や湿地などで、ただただ広い印象を持つ道を進むことができた。

納沙布岬、「離島を除けば日本の本土最東端」とのことだったが、目の前には北方領土がある。貝殻島という灯台がある島があり、その周囲には船が大量にいた。 どうも昆布漁が始まった日のようで、人が乗船している漁船を眺める。その他のモニュメントや北方領土に関する施設などを眺めた。道東のすべての銅像や記念碑が集まっているのではないかと思うくらい、銅像や記念碑がたくさん立っていた。 根室市北方領土資料館には、壁に書くタイプの寄せ書きコーナーがあって、「たいへん勉強になりました」とか「幼い頃から教育すべきだ」という記述を見る。 情報の量や緻密さからすると、虎ノ門にある領土・主権展示館のほうが見やすい展示なのだけれど、戦前の島での暮らしや海の生物の紹介などの、地元感のあるのはこちらの施設に分がある。 何より目の前4キロ先にロシアの実効支配領があるのは、説得力があるよなぁと思った。観光地によくあるコイン式の望遠鏡がここでは無料で、遠くの島を見ることができる。

帰りのバスは風景を楽しまずに、とにかく寝ていた。

根室から釧路までの列車は一日に6本しかない。昼過ぎの便に乗ろうとするとそれなりに時間がある。 釧路に比べて、ちょっと寂れた町という印象。ホテルもないわけじゃないし、むしろ町なかには「宿泊施設一覧」の看板などがあったのだが、釧路のほうが便利そうだったため宿泊はしなかった。

B級グルメエスカロップを食べるために移動。

tabelog.com

もしかしたらこの北海道旅行で3本の指に入るくらいうまいものだった気もする。。。お店の雰囲気も接客もよかったし、味もしっかりしていた。わかりやすい洋食という感じで、舌がお子様なのかもしれない。

少し列車まで時間があったので、根室花まるという回転寿司屋まで歩く。 昼ごはんも食べたばかりだったが、少し待って5皿くらい。道東のネタの寿司を食べる。 平日昼間だが、観光客?も一人客もそれなりにいる。

帰りの列車に乗る。牧場の中や、湿原の中を走る列車は気持ちよさがあった。

一旦ホテルに帰り、釧路の街なかを散策。まなぼっと幣舞という施設の最上階が展望台になっているので、そこで街を眺める。

ここで帯広を中心に店舗のあるインデアンというカレー屋に行く。『十勝ひとりぼっち農園』でも紹介されていたが、これが非常にうまい。 こんなものが徒歩圏内にあるなんて!という気持ちになりながら、ハンバーグカレーを食べた。鍋持ち込みで持ち帰りもできるようで、これは持ち帰っちゃうよね、と思う。

その後、釧路にあるクラフトビール屋に行き、店員と話しながら忽布古丹のビールなどを3杯くらい飲む。(クラフトビール界隈では有名な)近くの鶴居村にできるというブルワリーの様子を伺ったりする。この夏から飲めるようだ。 この日は朝もとても早かったし、翌日もそこそこ朝から行動する予定なので早めに切り上げてホテルで寝た。