広島国際会議場で開催された YAPC::Hiroshima 2024 に参加した。
会自体は大盛況であったと思う。
昨年はボランティアスタッフとして参加したが、今年は一般参加者としての参加であった。 ただし所属がスポンサーをしていたため、業務としての参加。参加費・旅費・宿泊費は所属負担。ありがとうございます。
所属のスポンサーについても触れておくと、以下の2件でスポンサーをしていたもよう。
- 学生支援 座談会+記事広告
- Silver Sponsor
私は一切タッチしていないのだけれど、学生旅費支援制度はいいですね。 私も学生時代はアルバイトをほとんどしていなかったので、自分の生活圏外のテックカンファレンスに参加したくなったときに、金銭面を理由に躊躇すると思うのだけれど、 その不安が解消される取り組みであろう。
今回は「ヨヨイさんは普通に参加して、交流してください」と言われたので、人々と交流していた。新しい人とも古い知り合いとも話ができたと思う。
内容については、職場で開催した振り返り会で話した。うまく喋ることができたか怪しいが、文字起こしされるだろうからそれで。
初手、ゲストスピーカーのそーだいさんの話を聴いた。コミュニティ活動やキャリアについての話。 彼の話はWebに公開されているインタビュー記事などで読んでいたのもあって、情報としてはそこまで新しいものはなかったのだけれども、 声にメッセージが載ると説得力があると感じた。素直に感動したのでトークが終わったあとに、その旨を登壇者にも伝えた。最前列で聞けて良かったと思う。
一方で、いわゆるキャリアの話のようなトピック、これ自体を一歩引いた目で見ると「自分たちの伝わりやすい語彙を使ったビジネスセミナーに参加しているのでは?」「その結果、聴いている自分が気持ちよくなっているだけでは?」という疑念も生まれてきた。もともと私はNot Techなトピックも興味の対象であるため、こういう話は私は「そうだよね〜」という感じで聞くことが多いのだけれど、今回はなぜかそういう気持ちになったのであった。 もちろん今回の会でキャリアの話をした人たちは皆さん、コミュニティから認められうる技術スキルを持った上での、あえての発表だったと思っていて、発表者の技術スキルに疑いの余地はないと思っている。すなわちフェイク野郎ではないだろう。
YAPCというハッカーのお祭りのようなところで、ずっとキャリアのような話を聴いてしまったことの違和感は少しはあるだろうが、 むしろ大きいのは、この1年近くのWebエンジニアのキャリアで自分自身が技術回帰の指向性が高まったことがあるのかもしれない。このような意識は自身に原因がある。今の自分は小手先のソフトスキルで仕事をするのではなく、己のテックスキルでなんとかするということができているだろうか、いやできていないなという内省が、カンファレンス参加によって自覚できたというだけのことなのかもしれない。
また関連して、広島を中心とした瀬戸内のTechコミュニティの人々の姿も印象的であった。 端的に言えば、私は今住んでいるところで地域に根ざしたコミュニティ活動ができているだろうか、という感覚。 東京近郊だとトピックごとに勉強会が発生しますが、そうではなくもっとローカルな活動、数駅先の人たちと集まって技術の話ができるというようなことはないだろうか。起こしたほうが良いのではないかという気持ちが芽生えた。 発表の場として、400人規模のカンファレンスがあり、それを下支えするような緩やかにつながるローカルな活動があったほうが良いのではないか。 しかし、ここは千葉である。人はいてもおかしくないのだが......。
みたいな話を懇親会やn次会などでダラダラしていたら、見事に他のYAPC参加者と同じように体調不良になり、今の今まで振り返りブログを書くことができなかったという話。お疲れ様でした。