ふんわり放牧

個人の日記です

これまでの人生で一番長い日

これまでの人生で一番長い日. アメリカに行くことになったので,準備をしなければならなかったのだけれど, 明け方近くまでかかってしまった. といっても荷物は服が中心なのだけれども.

出張する日なので,出社する必要はないのだけれど, 少しだけ寝てから定時を数時間過ぎたあたりで出社. プリンターを使いたかったためである. 外部からの問い合わせなどに対応していたらいい時間になっていた.

チームリーダから数分だけのミーティングの予定を入れられてしまったので, 一旦家に帰ってから出発の準備をした後に,再度出社. ミーティングの内容については,来月以降いろいろと考えることになると思うが, 辛さが押し寄せてくる感じの話題であった.

追記: このチームリーダ(上司)からのミーティングというのは、 自分たちのチームから離れる知らせを受けたということと、 それはすなわち上司が変わるということであった。 初めての上司ということもあり、かなりショックだったことを覚えている。 今になっても「出張前にそんなことを言われても......」と思う。

今回は成田エクスプレスに乗り,成田空港まで行く. 成田空港に至るまでの風景が,ザ・日本の田舎の風景で, 思わず苦笑いをしてしまう.

無事出国と行きたいところだが, 出発が1時間程度遅れてしまう. 到着は少し遅れてしまうことになったが, おかげでおみやげを買うことを思い出したのでよかった.

保安検査後の免税店の様子は, 前に訪れた国のそれに似ていて, いつかの海外旅行のことをいきなり思い出してしまった.

初めての米国ということで,日付変更線をまたぎ,時差も結構あるため, 非常に憂鬱な気持ちが続いていた. 当然席はエコノミークラスなので,結構狭い. 救いなのは,隣に誰も座っていなかったことである. おかげで足を隣の領域まで伸ばすことに成功. 夜行バスと変わらないなと思う.

機内食というものを初めて食べたが, ちまちましたものを必死に食べるのは,なんとも言えない不思議な気持ちになる. 「水曜どうでしょう」の海外編の,機内の様子を見たことがあるから, まさしくそれだなという気持ちになる.

航空会社はANAだったが, 搭乗時とdisembark時に流れている音楽は,葉加瀬太郎の曲らしい. この2年で3,4回くらい聞いているのでそろそろ耳に残り始めたようだ.

珍しく眠りにつくことが困難で,あまり寝られず. 機内は若干乾燥していることが気になったのと, シートと触れ合っている衣類が蒸れてしまって非常に不快だった. 次回はジーンズなどを履かずに乗ろうと思う.

入国審査も特に問題なく. 今回の旅はビジネスなのかそうではないのかで迷う. 観光,ではないはずなのだけれども.

Sun Jose に降りると晴天. 昼前ということでとても気持ちがいい. 当然だけれど日本ではないし, 看板や周りの人を見てやっと外国に来たのだなという気になる. 日本の航空会社の日本からの便を使っているため, 機内では乗客の多くは日本人だったわけで,やっと異国感.

Caltrainの駅までバスで移動. とても気持ちが良くて思わず写真を撮る. 乗車券の買い方がいまいちわかっていなかったけれど, 表示などを読んで購入をする. 駅がエリアに分かれていて, 例えば,Area1からArea5まで行くという買い方をする. しかも改札を通すのではなく,制限時間制になっているようで, 購入後4時間まで有効とか書かれてた気がする. 車内で検札があるが,ほとんどの人がclipperカードを利用していた. 外を眺めていたら突然mongoDBの建物が見えたりして, シリコンバレーにきたのだなと思う.

ホテルまではそのまま移動. ただただ広い町をさまよう感じ. 夜だと少し不安だなと思う. 空港近くのホテルなので,夜は何かしら別の手段を使うことを思う.

夕方からはUC BerkeleyにいるD君に会いに行く. ホテルからbartの駅まで歩き,ここからbartに乗る. 日本のBADUI業界では有名な券売機を利用するが, 購入したい金額のボタンが全て用意されているのではなく, 例えば,5ドル入れて25セントずつディスカウントしていき, その結果を発券するという買い方. こっちのほうが使いやすいのかもしれない. 日本の定食屋チェーン店でも, メニューのボタンが用意されているにも関わらず, お金を入れないとアラートが鳴るのは不親切だなと思う. ただ,電車の券売機のモデルに慣れすぎてる可能性もあるので, ICカードしか使ったことがない世代は,そういうミスをしないのかもしれない.

bartもCaltrainもそうだけれど,車内に自転車置場を用意しているのが新鮮. 自転車を使った移動は当然みたいで, 車移動はコストがかかるからという話を聞いた. ちょうどサンフランシスコの帰宅ラッシュに巻き込まれて, 北に向かうbartは結構な満員. それでも押し込まれたり,無理やり乗らないのは日本との違いだと思う.

違いといえば,街なかで普通に過ごしてたら, 知らない人から話しかけられたり質問されたりして, 言葉でやり取りをするということが当然なのかもしれないなと気づいたりする.

bartの乗り換えをミスってしまって, 伝えた時間からは少しだけ遅れる. bartの運行頻度が多くてよかった.

Dくんと駅で落ちあい,UCBに入る. ずっと話しながら,大学構内を歩く.

ちょっとだけ意思の疎通ができないことがあったけれど, とりあえず意味を伝えることや, あらかじめ質問しようと思っていたことが伝わるくらいには話ができたと思う.

Sliver Pizzeria でテイクアウトをして道端で食べる. 余裕があれば飲酒しに行きたかったけれど,それはまた今度かな.

非常に親切にしてもらえてありがたい. 彼が日本にいた時に,十分に親切にできなかったことを謝ったりした. そう思うくらいには,本当に親切にしてもらった. また,空港からのShuttleを利用することを勧められた.

もし日本に来ることがあったら,休んででも行くよと伝える. そういえば来年は日本で大きい学会があると聞いてるし, そのチャンスは意外と早いかもしれないなと思う.

bartに乗って空港まで行き,そこからshuttleに乗ってホテルに着く. 日本にいない間に進んでいること処理していたら結構時間が経ってしまったし, さらに話したことをまとめたりしていたら結構な時間になってしまった.

Dくんと話した内容についてはまとめるかもしれないし, 自分だけでまとめて思い出にするかもしれない. なにはともあれ,無事に到着できてよかったし会えてよかったし, 僕にとってのモチベーションの源は,人なのかなと思ったりした.