ふんわり放牧

個人の日記です

2021年12月は1ヶ月有給を使ってみた その感想

9月くらいに思い立って,この半年のどこかで1ヶ月休むことにしてみようかなと思った.

理由としてはいくつかあって,

  • 年次有給休暇消費目的
    • 裁量労働とテレワークで年次休暇の取得率が下がっている
  • リフレッシュ目的
    • この数ヶ月,いろいろと立ち行かなくなることが多くて,厳しい気持ちになっていた
      • いくつかの勉強会を抜けている状態になった
  • 個人/チーム/組織としての課題洗い出し
  • 上司がUSにいるので,ホリデーシーズンに休みやすいのでは?という期待
  • おもしろ目的
    • 知り合いの職場で1ヶ月休みが付与されるというのを聞いて,俺もやってみるか〜となった

知的労働者が多い業界なのでストレスにやられて数ヶ月仕事ができなくなったという話は聞くが, 年次有給休暇を使って自主的に1ヶ月休むのは,退職時の年次有給休暇消費を除いて,周囲では聞いたことがない. また現所属には,一定年数働くと付与されるリフレッシュ休暇というものもあるけれど,それを使ったわけではない.

休みに入る前の準備としては以下.

  • 10月*1くらいに「今期どこかで,1ヶ月くらい休みたいですわ」と上司に相談/チームに宣言する
  • 11月にかけて労の目標を1ヶ月休んだものとして設定したり,自分の持っている仕事をチームメンバーにお願いしたり
    • チームの皆さんが協力してくださったおかげで達成できました,とても感謝している
    • 研究に重きがある研究開発職なので,このへんは非常にやりやすいところだなと感じた*2

さて,「リフレッシュ目的」は達成されたのか. 1週間くらいは仕事のことが気になって,夜に会社の連絡を眺めることが多かったのだが,2週間過ぎたくらいからどうでもよくなってきて, ちょうど年末の休暇が入ってきて世の中も休みムードになってきたというので,いい感じで休みができた.

研究に比重のある研究開発職は,非労働時間中に問題を頭から剥がすことが難しいと感じているのだけれど,*3 毎日の論理出社がなくなることで,徐々に薄れていくというのがおきた. 一方で矛盾したことを書くかもしれないが,毎日の仕事に関わっていると,自分が長期的に取り組みたい問題に対する気持ちがどうしても薄れてしまうというか, 1週間から1ヶ月程度で解けてしまう問題に向き合うしかなくなり,中長期的な問題意識がおざなりになってしまうところもあって, 短期的なアウトプットに対するプレッシャーがなくなった影響で,長期的なモチベーションを見つめ直すよい機会にもなった.

残念だったのはフルで休めなかったというので,

  • 評価と賞与額を聞く面談が12月中に1日設定されたこと(これは労使の関係上必ずやらないといけないことになっているらしい)
  • 年明けの社外との打ち合わせの予定決めを12月中にやらなくてはならなかったこと

の2点のおかげで1ヶ月,まるまる会社のリソースを触らないことは達成できなかったことが残念だった*4

ではそこまで高尚な体験ができたかというとそうでもなくて, ここに記録を書いてない日は,昼あたりに起床して,朝ごはんと昼ごはんが一緒になったようなものを食べて, ゲームをしたり本を読んでいたら夕方になるので, 晩御飯のことを考えたりしながら活動し, 晩御飯を食べたらもう一度PCに向かうという感じで, ダラっとした日々も休み中の半分くらいあった.

ここに書いていることをまとめて書くと, 休み期間中には家族を除くと,オフラインで19人に会っていた. コロナ前は2週に1回から4週に1回くらいの頻度で人と会っていたのを考えると, 2021年の対面アクティビティを1ヶ月の間に一気にやったという感じである. いろいろとお話できて本当に良かったし,人に恵まれているなと本当に感じた.

今の職場に入社する前にリクルーターをしていた研究室のOBから「会社に入ると長期休暇することは難しくなるから」と言われたことが気になっていたのだけれど, 自分の場合は幸いにして1ヶ月まるまる休むことができた.1月からいい感じのアウトプットを出していきたいですね.

*1:記憶が正しければ10月が期の切り替わりだった気がする

*2:逆に計画がきちんと計画にならない業界/職場であることを示している気もする

*3:やり方によるかもしれない

*4:1ヶ月休むことについては.出社しなくても連絡が取れるということを担保にしている(追記: そういう約束をしたわけではなく,こちらの休暇に入るためのアピールとして)ため,こういう割り込みは仕方ないと割り切った