前職の退社日に廃業に関するエントリーを書いた。
ここでは、友人にしばしば聞かれたことも含めて、転職活動についてまとめる。
概要
- 活動開始からオファー承諾までの期間: 2022年1月から2022年5月(5ヶ月程度)
- お話を伺った会社: 30社前後
- オファーを頂いた会社: 片手に収まる程度
- 応募したポジション: バックエンドエンジニア・QAエンジニア・データ/MLエンジニア系(研究職含む)
- 採用されたポジション: バックエンドエンジニア
お話を伺った会社数多くね?
周囲の交友関係だと、1社から声をかけられてそのままその会社に転職する人が多いのだけれど、 自分は(そもそもどういう仕事があるのか/できそうなのかの調査を含めて)ジョブを変えることが背景にあったので、広くカジュアル面談という場でお話を伺った。 お話させてもらった中には友人たちも含まれていて、非常に感謝。また職務経歴書のレビューもしていただいたことも忘れてはいけない、ありがとうございます。
採用担当の方みなさんが感じていらっしゃると思うのですが、コロナの影響を受けて選考がオンライン一本になることが当たり前になってきました。私がすごく驚いたことは併願する会社の数が10社とか多いと20社受けている方もいらっしゃって、その中から選んでいただかないといけないということがあります。(hey 近藤さん)
【hey×Kyash×Findy】現場エンジニアとの信頼関係構築が重要?|エンジニア採用大反省会2021 ウェビナーレポート・前編 | Findy Enterprise エンジニア採用
上記の指摘はその通りで、基本的にオンラインで活動できるので1日に複数社のアポイントを入れることも多かった。 仕事がフルリモートかつ裁量労働であったため、結構自由に動いていた気がする。知らない人と話すとそれなりに疲れるため、仕事に影響がある場合は年次休暇を取得したり、逆に仕事の繁忙期の数週間は活動を断った。
お話を伺ったからといって、すべての会社に応募したわけではなく、マッチしなさそうなところはわりとお断りした。 また、それなりにお断りされたところもあった。選考途中でもタイミングが悪くてお断りということもあり、オファーを頂いたタイミングで、すべての新規面接はストップさせた。 それでも一週間に複数社の面接は受けていたので、多いほうだと思う。
使ったサービスとか
リクルーターは使わなかったのか?という質問があったが、そこを軸に活動はしなかった
- 転職サイト経由、ダイレクトに履歴書と職務経歴書を提出するとかが基本だった
- 使ってたサービスがWebエンジニア寄りのサービスだったので、そちらの話を聞く機会が多かったかも
転職サイト
-
- まずは登録してみなよと言われたため登録。1,2月頃、職務経歴書を書くのがとにかく辛かった(後述)
LAPRAS(ラプラス) - じぶんの得意や実績を、瞬時に分析。
- ソフトウェアリポジトリマイニングという研究分野があり、「研究の実適用じゃん!」と思い、以前から登録していた
- エンジニア転職のFindy(ファインディ)| GitHubからスキル偏差値を算出
- 同上
- Findyにはユーザーサクセスチームというのがあり、自分の転職やスキルの棚卸しなどの相談に乗ってもらった
-
ツール
- scrapboxに、思考の整理、会社の情報や面接の内容/結果などをまとめていた
- Google カレンダーに予定を入れて活動
- ノイズキャンセリングソフトのkrispを購入(3年間のパッケージ版)
- MeetやZoomで顔見て会話できるだけの、Webカメラとマイクは必要
なんで職務経歴書を書くのが難しかったんだろう
- 研究発表で求められる切り口と、ITエンジニアで求められる切り口が異なるためと予想
- 一方で研究者にしては微妙なところもあり、過去のタスクは一つ一つは大したことをしていない、技術的にレベルの高いことをしているわけではない、というところも書きづらさがあった
- あるタスクの一番大変だったこととして、技術ではないところが大きな問題だったことを伝えることは悩んでいた(技術的に解決したけれど)
- 個別の技術スキルの提示なのか、どのように考えて仕事を進める人かをアピールするのか、どちらもなのか、で書き方は変わってくる気がする?
- 面接について調べていく中で、AWSの Our Leadership Principles とこれを元にした面接のデザインは頭いいな〜と思ってしまった
- 転職ドラフトの会員になると、公開設定にしている他の人の職務経歴書が読めるので、参考になるかもしれない
転職活動を進めていく上で言語化できた考慮ポイント
活動開始前に考慮ポイントを列挙し、ポイントに対する重み付けをした。
- 職種
- 職位(影響力の範囲)
- リモートの頻度
- 希望する年収と最低の年収
- 前年度の年収や希望年収は基本的には誰にも伝えなかった*1
- 外資系かどうか
- ソフトウェア企業かどうか
- 受託開発かどうか
- 中に友人がいるかどうか
選考開始後に、scrapboxで「転職のモットー」というページを切り出して、活動の中で気づいたことや、「あれは失礼になるな」とか「これは辛かったな」ということをまとめた
- 20人以下の会社は基本は断ることにした
- 自分のやりたいフェーズではないこと、力が発揮できそうにないことが理由
リファレンスチェック
選考を進めていくなかで、私の(上司を含む)同僚から私の情報を記入していくリファレンスチェックを応募先からお願いされたため、同僚に依頼をした。 Webで回答できるサービスを利用していて、こちらからの手続きは簡単だったけれど、 それでも仕事でもないのに対応してくれたのには感謝している。普段から職場内でも比較的自己開示をしていたことで、お願いしやすかった。 仕事ではめちゃくちゃ活躍した!という自覚はないのだけれど、ある意味では誠実にやっていたとは思っていて、 普段からいい関係を持っておくことは大切だなと思った。
その他の質問
- SPIはうけた?
- 受けたけれど、これは私の苦手とするところで、受けたところは駄目でした
- 技術面接はあった?
- あったけれど、過去のプロジェクトの説明などが多く、データ構造とアルゴリズムの説明をしたり、競プロの問題を解くとか、1週間かけてコードを書いて、説明してというのは特に印象に残ってない
- 後から振り返ると、あれは技術面接の内容だったんだなと思うものもあった
読んだ記事
- 初めてのソフトウェアエンジニア転職活動の備忘録 2022|池澤 あやか|note
- 36才SEの転職日記 vol.1|ナカミチ|note
- ペパボのことと、転職のふりかえり|Uchio Kondo|note
- リアルタイム記録にも書いたけれど、自分はどこまでできているだろうか、となった記事
転職活動のリアルタイムの記録
- 1月: スキルの棚卸し
- 2月: カジュアル面談を開始
- 3月頃: 面接を開始
- 4月: エイプリルフール
- 転職活動をしておりまして(その五) - ふんわり放牧
- エイプリルフールの記事: 株式会社はてなに入社しました - ふんわり放牧
- 転職活動をしておりまして(その五) - ふんわり放牧
- 4月上: オファーを頂く
- 4月下: 面接がすべて終了
- 4月下: オファーが出揃う
- フォローの面談をしていただく
- GW中にWebに露出している情報を調べた
- 5月上: オファーへの返信
感想
新卒の時は、就職活動楽しかったんだけれど、今回の転職活動はいろんな仕事があることを発見できたという面白さは当然あるんだけれど、ちょっとつらかったな〜と思った。 できれば数年はやりたくないのだが、流動性が激しい業界に入ってしまったので、長く働きてぇなとなった。
*1:が、少し調べれば当たりはつくと思う