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自分も寄稿した同人誌のトークイベントに参加した.
19時から下北沢のB&Bという本屋にて開催された.
このイベントが始まるまで海を眺めに行ってて,若干熱中症という感じ?だったので,
イベント会場では飲酒はせずに話を聞いていた.
2時間ぐらいのイベントで,今回のイベントのきっかけになった同人誌を取りまとめた@miyayuki7に加えて,
女性にフォーカスをあてたWebメディアをやっている方と,評論同人誌をやってる方の3名が壇上で話をするという感じ.
正直,miyayuki7の話は個人的にも何回か聞いているので,特に目新しい情報はなかったが,
飲み屋でダラダラと現在進行中の話を聞いたときより,情報がすっきり洗練されていた気もするし伝わりやすかった気がする.
「そんなに卑屈にならんでも」と思ったところもあるが,私も自虐芸をすることがあるので,人のことは言えない.
miyayuki7以外の2人の話(と抱えるメディアの話)はほとんど知らない話題だったので,興味深く聞けたというのと,
個人的にグッとくるポイントとしては,miyayuki7と2人との関係性の話はなかなか良かったし,また話を聞きたいなと思った.
面白かったのは,他の2人が「二人以上の夜のテンションで語り合う場」を発展させてメディアを作っているのに対して,
miyayuki7はどうも一人でモノを作ってしまったというところかもしれない.
インターネットで活動をしていると,異常な熱量と行動力を持った人が目に入りやすいということもあって忘れがちなんだけれど,
誰ともつるまずに「ある主題」についてアイディアをこねくり回して,アウトプットするというmiyayuki7の異常さは飛び抜けている気もする.
会社から給料をもらい始めるとどうしても「誰かと一緒に」みたいな発想になりがちなので,
そこは意識的になってもいいな,と感じた.
でも「一人で何かを作り上げる力」ってどうやって獲得したり,育てていくんだろうなみたいなことは思う.
「クライアントワーク」という言葉も出てきてて,この言葉はメディアやアートっぽい人がよく使いますね.ITの分野では受託開発って言うかも.
自分の仕事を振り返ると,制約はあれど結構な割合で自分の作りたいものを作らせてもらえるという感じになってて,
他の人から強くお願いされてお金をもらう場合も「受託開発」というよりは「クライアントワーク」という言葉のイメージのほうが近い気がする.
何も作らない場合もあるので,そういう見方になるのかも知れない.
自分の仕事を振り返る意味でも良い会だったなと思う.
このようにすると異常性が垣間見えたり,参考になる情報が出やすいかも?という観点から,
「miyayuki7に説教する会」あるいは「miyayuki7を励ます会」みたいな感じにすると面白かったかも知れないが,
miyayuki7を知らない人には意味がわからないだろうから,今回の形式で良かったのだろう.
参加者の皆さま,おつかれさまでした.