2024年06月20日にBASE株式会社で開催されたWelcome Fintech Community #1に参加した。
当日のスライドは上のconnpassのリンクから飛べる。
IT勉強会形式で開催されるものとしては、かなり満足度の高いものだった。 私は現職では決済サービスを運営しているため、いわゆる「Fintechを知っている側」。 しかも PCI DSS というクレジットカード業界のセキュリティ基準の監査を、事業体のメンバーとして対応経験があるため、それなりに高いレベルでわかっている(ことになっている)側である。
会では、3つのサービス(BASEカード、B/43、PAY.JP)の視点から決済システム内容に関する発表と、パネルディスカッション。 この中でも、B/43のお話は伺ったことがあるものの、スライドとしては初見なので、脳内が整理されてよかった。採用資料とかにもあるけど、アーキテクチャ図をシュッと出せるのはいいすね。
BASEカードの発表では、PCI DSS準拠範囲を外部が受け持っているというのは「なるほど」「確かにそれは賢い」という感じで、確かにそういう立て付けも可能だなとなる(ただし、そういうプレーヤーがいることを知らないとその発想にはなかなかならないと思うが)。BASEカード、(ECの)BASEの売上を決済利用できるというサービスで、3つのサービスの中では一番馴染みがないものである。初めて知ったのだけれど、そういう(事業者への)入金の仕方もあるのかという気持ちにはなった。売上を入金する側からしても、銀行を介したやり取りは良い面ばかりではないだろうので、こういう取り回しができるのはよい。
3つのトークで一番おもしろかったのはPAY.JPの発表で、PCI DSSの話を一つの要件の対応シナリオから説明するというもの。*1「不審アクセスポイントを狩る」というタイトルで社内に発生したアクセスポイントの捕物の話であった。 別の会で同僚がPCI DSSの話を発表していて、発表練習に付き合ったのだけれど、うまく伝えることが難しいな〜と思っていたので、具体的なケーススタディ1件だけでわかりやすい発表をされていたのは驚き。
今回は参加社がカード決済を利用していることから、カード関連の話題が多かったと思うが、金融*2に関する業態はいろいろあるだろうし、今後もいろんな話が聞きたいな〜と思いました。
BASEさんのオフィスの体験も良くて、おもてなし度が高くて良かったなという感じ。運営の皆さん、ありがとうございました。次回も参加したいです。