ふんわり放牧

個人の日記です

『「へんな会社」のつくり方』読んだ

20年近く前の本になるわけだが、そういえば読んでなかったなと思い読んだ。 現代の視点を持つと、スタートアップ、特に30人未満の会社の取り組みとしては、 本書に書かれている社内向けの施策(たとえば社内の情報共有のオープン化や開発合宿、プロダクトのリリース判定等)は、特にへんなことでもなく。 タイトルに「へんな」とついているにも関わらず、そこまで違和感を感じない理由として、この本が書かれた頃は、まだ「会社」というものは、世間の認識としてしっかりかっちりしていたからなのかなと思うに至った。あるいは著者の取り組みは真に先進的であり、時代が追いついたということなのかもしれない。

むしろ外向け、利用するユーザに対する信頼については、狂気に近いのではないかと思ったりもするが、私がUGCの現場を知らないからそう感じるだけなのかもしれないし、今よりものどかな時代だからかもしれない。この10年でも様々な取り組みと苦労はありそうだが、それでもベースは変わっていないのだろうなぁと思ったりもする。

今読んでも全然おもしろいし、これまで読まなかったことを後悔するレベルであった。 この本が書かれた頃が一番私が「インターネット」にいたときでもあって、いろいろと懐かしい話題を思い出していた。関係者が記録を残しているおかげでインターネット上でも情報が深追いできるのが素晴らしい。