ふんわり放牧

個人の日記です

2020年もいい年だったと思う

「これまでと違うから良くなかった」みたいな話する人多いけど、生活がシンプルになって会社のやり方も変わって、俺はこれでよかったんじゃないかなと思うようになっている。 医療の現場にいる人とか、これまでと同じようにお金儲けができなくなった業種のほうに目を向けると、今年はネガティブがすぎるなと思うし、 自分のいる業界は来年度以降が大変にはなると思うので、決して楽観的だけではいられないのだけれど、 「そのために(微力ながら)納税しとるんやで、こっちは」という気になるし、 できることや求められてることにシフトするという決断や行動も必要なんだろうなと思ったりもする。 これはなかなかマッチョな考え方なので、全員ができるとは思わんし俺も完全にはできる自信がない。

ネガティブなことを挙げてくださいと言われたら、そりゃいくらでも話すことができるし、 やり残したことはいくらでもあるんだが、 周囲で人が死ななかったというだけで何ものにも代えがたいと思ってるし、 来年も安全に暮らせるとよいですね。 死なずにインターネットがあれば、どこでもつながりが持てると思ってるんでね。

宮島達男 クロニクル 1995−2020 行った

宮島達男 クロニクル 1995−2020 | 企画展 | 千葉市美術館

千葉市美術館で開催されている、宮島達男さんの展示を観に行った。 千葉、自宅からはそこそこ距離はあるが、電車に乗れば行ける。

液体に顔をつけるビデオなどを見たあとは、とにかく大量のLEDの作品を見た。 これは秋葉原秋月電子でも売ってるやつだなぁ〜と思ったが、キャプションには国内では生産がなく、安定供給が難しいなどと書かれていた。 途中、被爆した柿の木のプロジェクトの話題もあったが、 基本的には7セグメントのモチーフがずっと登場し続けるという感じ。 昼過ぎに訪れたのだけれど、鑑賞するのに悪くないくらいの混雑度で、 わりと長居した気がする。 パンフレットなどでも作家の考えはいろいろと書かれているが、鑑賞者としてはただ面白がって観ていた。

その後、千葉城(千葉に城ってあったのかと驚いた)や県立の図書館、 懸垂式の千葉都市モノレールに乗り、千葉ポートタワーに登った。 よく歩いたが充実した休日だったと思う。

帰りは、改装されている東京駅で夕食を食べて帰った。

来年のことなどわからない(本当に)

来年のことなどわからない - ふんわり放牧

来年の予定が決まる - ふんわり放牧

去年、「来年のことなどわからない」と書いた数ヶ月後に「来年の予定が決まる」と書いた。 その予定が本来であれば今年の10月。結局イベントは払い戻しとなり、その予定は流れた。 私は生きてはいたが、予想外の状況だなと思う。でもこういうことが起きるというのもまた、歴史という感じがしている。 確実に教科書に載る出来事の渦中にいるのだと思う。

教科書に載る話というと、祖母が話す二・二六事件のことを思い出す。 私が直接聞いたか、親から又聞きだったかは私自身記憶にないが、二・二六事件の当日は雪の日だったというそれだけの話。 もしかしたらその翌日の新聞の話も聞いていただろうか。

歴史の話と目の前の人が生きた時間が重なっているというの、それは積み重ねだから当然だが、しかし面白いなことだなと思う。 自分は誰に何を語り継ぐだろうか。語り継ぐ必要もない気もするが。

信頼して、期待しない

他人と暮らしたり仕事をしたりするときに、最近こういう感じだなと思っていることがあって、 それは「信頼して、期待しない」というスタンスである。 他者に対して必要以上に信頼はするものの、自分の予想以上にパフォーマンスが出ている状況であるという期待を、その個人にはしないという感じ。

自分自身も含めて、「何もかもすべてうまくいく」みたいなことはあまり起きなくて、 だめパターンとよいパターンの繰り返しが多い。たまたまよいパターンのほうが勝ってるみたいなことが起きてたから、 心身ともに健康でそこそこいい感じで社会参加ができている、みたいな状況認識。 欲を出せば、改善点は目につくし、上は目指すだけあると思うし、もちろん視界には入ってないわけじゃないんだけれど、 高い目標を現状を考慮せずに期待値として設定してしまうと、失敗したときに無茶苦茶辛くなってしまう気がする。

他の人に対してもそうで、最初からあまり期待してない状況だと、 「まぁ、そういうこともあろうね」「いろいろと事情があるのだろう」とそこそこ寛大な気持ちになることができる。 その期待のレベルを超えるために、こちらで手順を用意して何もかもお膳立てをして失敗しないようにし、 もしその期待値が超えられそうにない人がいれば、こちらから排除する(=安全さを求める)というプロセスは、 やることの内容によれど、時代に合わないという直感がある。 個人の特性はいろいろあるし、人はヒューマンエラーのようなものも含めて失敗をするので、期待すべきは個人ではなく仕組みのほうなんじゃないの?と思う。 最初はとりあえず信頼しつつも、成功ラインをめちゃくちゃ低くする。 でもその成功ラインを軽々と超えるからと言って、簡単には期待しないというのが精神衛生上いいのかな〜みたいなことを最近は思うようになった。

あー、でも、ピグマリオン効果*1という言葉もありますね。 そういえば私は今年の新入社員のメンターをしていたのでした。 私は今年入社したすべての新入社員について信頼しているし、そして、他の人よりかは非常に期待していますよ。たぶん。

*1:その研究の妥当性についてはともかく

友人と会う

自分の家の近くに友人が住んでいるので、ランチでも食べませんかと言って会ってきた。 片道数分歩いて待ち合わせのお店まで行き、食事をした。 話したことは家電の話とか仕事の仕方の話とか、普段興味を持ってることを話したという感じ。前と変わらない。

友人は基本在宅で仕事をしているみたいで、全く家にこもっているという感じではないが、 特別なことでもない限りは「公共交通機関を駆使してまで、何かをしにいきたいわけではない」という印象を受けた。 私の外出の主な目的は、人に会って話をすることが多いので、相手が乗り気にならないことを何もないところから提案するのは気が引けることがある。 ランチくらいなら、なんとかなるかと思ったし、なんとかなったけれど、遠方に住んでいたら多分誘ってなかったと思う。

直接話したことのなかった同僚と「食事でもしませんか」という話をして、ランチを食べに行ったときも思ったんだけれど、 「これ、別に直接話さなくてもいいじゃんね」「オンライン通話でいいじゃんね」という気がしている。 話したいことを話し、聞きたいことを聞き、相手と自分のために時間をつくる。 もちろんオフラインにはオフラインの良さがあって、相手の顔色を伺えるとか、視線が合うとか、複数人で会話が衝突しないとかあるんだけれど、 もともと相手の顔色関係なく話してしまうことも多いし、視線を合わせるのも苦手、5人以上の会合はあまり得意ではない自分にとっては、 2,3人で話せる状況というのは、むしろ好ましい状況なのでは? なんて思ったりもする。

ただ、相手に会う前に何を話そうかなと電車の中で考える時間や、 「あの話は失敗したな」「もっと話したかったけれど、また会えばいいか」なんて相手との話した内容を思い出しながら夜道を歩く時間は、 オンラインで失われたものだなぁ、と思う。 会話する(仮想的な)場所やネットワークを提供することや、瞬時に電話会議ができるなど高速化することはコンピューターの得意分野だけれど、 何も提供しない時間を作るのはちょっと難しい。

ところで最近はオンラインでゲームをしていて、それは同僚だったり、大学の同期だったりするんだけれど、これはこれで面白いと思う。 10年以上ゲームをじっくりやっていなかったので、再発見というところだろうか。 一つのことをみんなでやるという点においては、自分が飲み会に求めていたものとさほど変わらないのかも。 ゲームの合間にちょっとした話をするくらいで、丁度いいということもあったりする。

いろいろとうまくいってないことも多いが、この状況にうまく適応するしかないと思う。 職場も私個人もそっち側に賭けているし、せっかくソフトウェアの仕事をしているんだから、そちら側で夢を見てもいいんじゃないのという感じ。

Soundcraft Notepad-5 アナログミキサー 買った

アナログミキサーを買った。

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用途としては、ここ最近私の可処分時間のほとんど使っているNintendo Switchの音声出力と、 PCで起動しているDiscordのボイスチャットの出力を同じヘッドホンで聞きたかったため。 オンラインの対戦がこれで快適にできるという感じ。

これまではモニターからのSwitchの音声出力と、PCと接続したヘッドホンの音声出力をそれぞれ別に聞いていた。 今はPCとミキサーをUSBで接続して、オーディオインターフェイスとして使っており、 2,3チャンネルをSwitchのLR(USB-DAC経由)、4,5チャンネルをPCとUSB接続*1、 Monitorに接続したヘッドホンから音声を聞いている。ヘッドホンはK240MK2を使っているので、付属していた6.3mmステレオ変換プラグを利用した*2

音声入力は今のところPCとUSB接続しているダイナミックマイクを利用している。 ヘッドセットではないので広範囲に音が取れてしまうのが、難点かも。

また、Switchを利用しているディスプレイにSwitchとは別の出力ケーブル、例えばPCの外部ディスプレイとしてのケーブルをつけていると、 Switch側の音声出力にノイズが乗るようで、その際はPC側のケーブルを抜けばよいということにした。

ヘッドホンの音声を使わない場合は、SwitchのDockに接続しているUSB-DACを抜けばディスプレイから音が流れる。私以外の家族が使う場合はこれでよいかも。面倒に感じるだろうか。

使い続けて気づいたことや感想などは、またあとで書くかもしれない。

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*1:USB-Bのケーブルは結構処分していて、昔の機材の箱から発見したものを利用

*2:プラグはネジのように回さないと使えないようで、他のミニジャックには対応してない。他のヘッドホンで試していて、ステレオ出力にならずに不安な気持ちになっていた

AfterShokz Aeropex & SAMSON Q2U 買った

人に影響されてものを買うシリーズ,その2. 会社の金で買っても良かったが,自費で買うほうが容易なので,自費で購入した.

前提

自宅でオンライン会議アプリを使って会議をする毎日を過ごしている. 先月,ガッツリリモートで社外の人とZoom会議をやったのだけれど, 相手の音質の悪さが辛くなって,自宅環境を整備しようという気になった. ヘッドセットだと職場で買った Jabra Evolve 30 を自宅に持ち帰ったり, 以前から持っていた ゼンハイザーのPC8 USB を使ってたりしているのだけれど, 長時間付けていると耳や頭が痛くなるということがあったため,なんとかしたいと感じていた.

先行事例

AfterShokz Aeropex - hitode909の日記 でも触れられていたが, 骨伝導ヘッドセットというものがあり,これは頭や耳への締め付けもなさそうで,よさそうだと思っていた. ただし,Bluetoothのヘッドセットのプロファイルの問題で 音質が低下するということが起きることは,既に持っているBluetoothヘッドホンのヘッドセット機能を使っていて思っていたことで, これが唯一の懸念点だった. 音質の劣化は,集中力を削ぐ原因だと感じているため,極力なんとかしたいと感じていた.

作戦

入力と出力を分離する.具体的には,マイクを別に調達し,入力はマイク,出力は骨伝導ヘッドセットということにしたい.

ということで,買った.

こちらはタイムセールで15,998円で購入.

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マイクは7,458円で購入.こちらはUSBでも接続できるモデル. 風防やデスク用のスタンド,キャノンケーブルなども付いてきてこれさえあれば今すぐにでも配信者になれるという感じのセット. インタフェースがUSB-Cでないのが難点であったが,固定して使うだろうと思い,気にしないことにした.

上記の他に,マイクを机に取り付けることができる50cmのアームを購入. ディスプレイの裏からマイクを通し,会議のときだけ口元に持っていくというやり方にしている.

使用感

同僚と電話会議をすることで,雑な主観評価をした.機材として利用したのはWindows10のPCとiPad.アプリは職場で契約しているもの. まず,AfterShokz Aeropex をヘッドセットとして使った場合, こちらの音声は,USBの有線ヘッドセットと比較すると,明らかに音質が下がるという評価をされた. あちらの音声についても,やはりBluetoothの残念なプロファイルクオリティということで, 数秒であればいいが,長時間使用すると辛いことになりそう.

次に,AfterShokz Aeropex & SAMSON Q2Uの組合せ. 利用者としては,頭の締め付けがないのがいい.プロファイルを正しく選択すれば,音質も悪くないと感じる.

ところで,自宅から利用した場合,もともと使っていたUSBの有線ヘッドセットが一番聞きやすいというコメントをもらった. 発話自体は変わらないが,マイクが家の環境音を取ってしまうというコメント. やはり.口元にマイクがあるのは,いいんだろうなと感じた.

今後の課題

あえてiPadを使って会議をすることもあるのだが, 上記のように出力と入力をわける設定は iPadOS ではできなさそうということがわかった. 音を操作するアプリがありそうな気もするが,調査していない.

また,無線ヘッドセットの難点と指摘される,バッテリー切れの問題にはまだ遭遇していない. 実際のところ,何時間くらい持つのだろうか......

ヘッドセット一台よりは高い買い物*1だけれど,面白い組合せで仕事ができるようになったなと思った.

*1:今はヘッドセット自体が品薄で,入手できないが