ふんわり放牧

個人の日記です

転職活動をしておりまして(その八)

オファーを頂いてから連休もあったので2週間近く悩むことができた。しっかり待っていただいたのはありがたいなと思う。

@udzuraさんが「面接にフルボッコにされた」ことや「企業研究をする」ということを書かれていて、 尊敬に値するITエンジニアの一人である彼でさえこのように考えているのかと衝撃を受け*1、また私は彼のように行動できているだろうかということを強く思ったのだった。

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一方で、転職・採用活動は、限られた時間で情報交換をして、お互いが判断をする構造の活動だとも思っていて、 どのようにうまく情報伝達できるようにするというところが、非常に重要だと思っている。*2 情報伝達がうまくできない問題を解決する方法の一つとして、採用側では構造化面接法というものがあるのだろうという理解をしている。

企業について調べていく活動は、研究における調査活動と似ているので、「全く無理!不可能!!」という気持ちにはならないけれど、 それでもテックブログ、入社インタビュー、Podcast、経営陣のWebのインタビュー、書籍などなど、全部目を通すことは難しいため、ベストエフォートにならざるを得なかった。

技術的な話は面接の時にも聞いていたので、どちらかというとカルチャーや社内制度について知りたいと思うことが多くて、 ブログエントリにしても、一つの側面からではなく多面的な情報、例えばエンジニアだけでなくデザイナや経営陣というロールの違いや、前職の仕事内容による入社時印象の差、場合によっては退職者の情報なども追うことで、社内の雰囲気を想像することができたかなと思う。自分がオファーを頂いた会社(たち)は、安定ではなく成長をするというフェーズというふうに伺っていたので、過去の情報がどれほど今後の参考になるかはわからないのだけれど、会社に流れる空気感みたいなものはそうそう変わることはないのかなと思っていた。また現職のように、トップや制度はどんどん変わっているけれど、部署ごとには変化に追いつけていないという*3構造は注意をして見ていた気がする。トップとメンバーの乖離は、一定規模の組織である以上どこにでもあることだろうが、程度を知りたいというか、どういう対応策を考えているかとか。

あとは、結果的にはお断りをする会社の情報収集の網羅率は高かったかなと思う。断る理由を探していたのか、別の会社に心が揺らいでいる気持ちを、うまく引き戻してほしいと思ったからなのだろうか。

多くの会社を受けていたこともあって、面接時に「企業研究をしたろ!」という気持ちにならず、 オファー面談後にサーベイを行うことになった。 結果的に企業研究不足で失礼をしてしまったところもあるだろうが、本質的には限られた時間でやり取りをするというのが根底にあるため、企業研究不足でお見送りの判断をした・されたところについては、縁がなかったのかなと思っている。

*1:技術コミュニティで著名である人ならば、面接は問題ないだろうと誤解していたところがある。真に技術者の評価であれば、外部の情報だけで判断するのは間違っているだろうのに

*2:実際に、選考を断った会社があるのだけれど、面接・面談のやり取りの中で、相手の情報がうまく取得できなかったことを理由として挙げた。

*3:これは偉い人が社外でも話していたので、そうなんだと思う