ふんわり放牧

個人の日記です

2019花見その2

9時頃に携帯電話のアラームをかけていたが,10時前に起きた. 11時頃に待ち合わせをしていて,それに間に合うには遅くても10時には家を出る必要があったのだけれど,シャワーを浴びた時間が家を出る予定の時間で,遅刻確定. たまたま友人に「どうしても間に合わないといけない予定と,そうじゃない予定に無意識に切り分けて考えてます」みたいなことを言っていたのでタイムリー.

大塚や巣鴨駒込あたりを探索しようと友人らと話していたのだった. まず大塚のぼんごというおにぎり屋に行く.土曜日限定のセット,2つのおにぎりに味噌汁,お新香とお惣菜のついたものを注文. 具はカレーと卵黄.美味しかった. 行列のできる店だけれど,電話予約で持ち帰りを頼むこともできる.今度行くときはそれでもいいかもしれない.

次に駒込駅まで移動.しもふり銀座商店街染井銀座商店街という商店街を歩く.店の紹介をしてもらったりした. 途中にパン屋があってそこで次の日の朝食を買うことにした.

西ヶ原みんなの公園という広い公園に入る. もともと東京外国語大学のキャンパスだったようで,そのことを知ったときにいろいろと自分の中の情報が整理され,少しだけ昔のことを思い出した.

東京外国語大学といえば私の大学院の同期が通った大学ということをまず思い出すのだが, 自分の中で初めて存在を意識したのは,私の高校時代の英語教諭が自身の出身校としてそのことを語ったときだったと思う. 当時,私の家族は家族旅行くらいでしか県外に出ることしかせず,周囲の人間も頻繁に東京に行くことはなかったため, ついこの間まで東京に住んでいた教諭の雑談は,今でも(苦手な)英語の授業内容以上に記憶に残っている.

授業中のエピソードとして記憶に残っているものとして, 出張かなにかで東京に行った先生は,湯島天満宮で我々にお守りを買ってきてくれたことや また「ファイト餃子」*1に大学生の頃通っていて,出張時に久々に行ったところ態度の悪い客が居た話をしてくれたことを思い出す.

初めて私が「ファイト餃子」を見つけた時やここで食べた時は,横にある地蔵通り商店街のインパクトが強くて「ここがそうなのか〜」と思ってそれまでだったのだけれど, 今回大学跡地の公園を訪れたときに,「確かに近くにキャンパスがあったわけだし,ここにも通うことにもなるよな」とピンときたというか,情報が綺麗に整理された感覚を持った.

ちなみにはてなダイアリーユーザでもあって今でこそ更新頻度は落ちているものの,当時はほぼ毎日日記を書いていて, (匿名性を高めた状態で)私が大学に合格した話も書いていたように記憶している.確か「私大に合格して気を抜いていてはいけないよ」という話だったと思うが,見事気を抜いて国立大学に落ちた. 外部での公演や専門誌への記事寄稿をするような研究熱心な先生で,授業を受けブログを読むことで「大人が勉強するということはこういうことか」というイメージができたきっかけになったし, 私の中では仕事として専門分野を持つということのモデルにもなったように思う.教諭が自分の持つ科目に対して研究熱心であることは,当時の私の周囲ではそこまで多くなかった. 英語は苦手科目でもあったし,彼と出会ったのは遅すぎたということもあってか,彼の授業に熱心な生徒ではなかったのだけれど,そういうスタイルみたいなものは今でもたまに思い出してはブログを見に行くことがある.

で,ブログやTwitterを見ると,どうも引っ越ししたらしい.「何事!?」と思ったらこの3月でご退職されたとのこと. 当時私の出身校にきたのも本当に偶然なのだろうけれど,ついにあの土地を離れたのかと思い感慨深い気持ちになる. 地元民にはわからない苦労をいろいろとされただろうが,予想に反して長い年月を私の出身校で過ごしてくれたおかげで, きっと多くの後輩たちが恩恵を受けたのだと思う.しかし,直接感謝を伝えるには恥ずかしい人が多すぎるなぁ.

さて,話を2019年の東京に戻す. 公園で花見客を眺めながら,妙行寺に向かいお岩さんの墓に参る. BEYOND Z COFFEEというカフェで休憩した後*2,染井霊園で有名人の墓と桜を眺める.結構うろつきまわった. 地蔵通り商店街を少し歩く. 雨が振りそうだったのと若干寒い感じで,早々に退散.お疲れ様でした!

*1:ホワイト餃子という関東に店舗の多い餃子店の系列店.うまい.

*2:なかなかいいカフェだった,また行きたい

Soundohb2019に行った

職場から早めに出て,代官山に. 代官山UNITであるsoundohb 2019に行った.

羊文学 というバンド,初めて聴いたけどかっこよかった.初見にしていいと思えるの久々だった.

フルカワミキ÷ユザーン+ナカコー×沼澤尚 は,2人,3人と曲ごとに人が増えていく感じ. フルカワミキのうたを生で聴くの,もしかしたら初めてかもしれない? 川越のうたのユザーンの感じとかも面白かったし, スーパーカーの曲をやってたのも聞けてラッキーだった.全体的に安定感があって,落ち着いててよかった.

ROVO×ナカコー,通常のROVOよりもバンドっぽさが出てたと思う.最初の曲はユザーンも参加していた. スーパーカーの曲やってたけど,ROVOが力強すぎるので,逆にROVOの無駄遣いと思ってしまった... 今思うと,生のスーパーカーを知らないので,当時からこれくらいの勢いがあったのか? スーパーカーの曲が一番盛り上がってた気がするけど,思い入れがある人が多かったのだろうなと思う.

会場,スーパーカー大好きな人多い感じで,僕はROVO聴きに来たという感じだったから面食らった. 僕もスーパーカーは普通に好きなんだけど,そのつもりがなかったのでちょっとびっくりした. ROVOを聴きに来たという感じだと少しだけ物足りなさがあったのだが,しっかり5月のチケットも買ったのでそこでしっかり聞けそう.

そういえばずっと立ってるの辛くて,壁際にいた.フェスに行くとか言ってるので体力つけないとダメそう.

友達がチケットは持ってたけど仕事で来れなかったっぽいので,もったいないなって思ったのと, お互い言ってなかったのに,チケットとってたの面白いなって思った. 晩ごはん食べてなかったので,松屋でカレーを食べた.

財布と携帯電話を持ってふらっとライブハウスに行って,適当な感じで乗り継いで帰ってこれるの,便利だなって思った. しかも全く混んでなかったので,最高.

2019花見その1

妻の友人たちと花見をした.

麻布十番のイタリアンでランチのため集合. 10人くらい居た気がする.友人たち中は幼児をかかえた親もいて,みんなが子供に注目してたのも良かった. 僕は子供と遊びたかった.

麻布十番から歩いて芝公園に向かう. その途中に日進ワールドデリカテッセンという外国のものを売ってるスーパーがあって, そこで海外のビールとおつまみを調達.そのスーパーには行きたかったので,行けてよかった.

芝公園で飲酒.川でビールを飲みたい.結構な人がお花見をしていた.

増上寺に移動して,お参り.

その後大門の居酒屋で三次会をして,終了した.

旅の抽象度

中谷美紀さんのインド旅行記を図書館で借りて読んでいます.

インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)

インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)

インド旅行記〈2〉南インド編 (幻冬舎文庫)

インド旅行記〈2〉南インド編 (幻冬舎文庫)

ちょうど2冊目まで終わって,次は3冊目.北インド南インドと来て,東・西インド編. 東インドと西インドをそれぞれ旅したようです.今は西インドの北のほう,ネパールの横の州に入ったようです.

インド旅行記〈3〉東・西インド編 (幻冬舎文庫)

インド旅行記〈3〉東・西インド編 (幻冬舎文庫)

驚いているのが,人の名前や出来事をこんなに覚えているのか!ということ. 人に読ませるものだから整えられているものとはいえ,いい感じの粒度で内容が記述されている. 自分ならここまで書けないよなぁと思いながらも,自分の日記を埋めていっています.

個人的な体験として,北インドはお世話になった人も多いけれど,あまり観光地に行かなかったからか彼女の旅とは重なるところが多くない. 逆に南インドのケーララ州は観光として巡ったところも多いので,本を読むことでちょっとした追体験ができた. といっても,私が南インドを訪れたのは彼女の後なんだけれどね. 何を覚えて,何を忘れて,何を書くかということがなかなかしっかりしないなと思う. 言葉も不自由だし.適切な抽象度で話をしたいなぁと思う.

3冊目にもなると若干冗長にもなってきている.でも自分が行ったことのない西インドや東インドで,何があるのか,何がでてくるのか気になって読み進めている.公用語や民族が異なりながらも,一つの国としてやってるのが本当に面白いと思うし,予想を超えてくるのがいいなぁと思う.

他にインドに行く前に読んでいた本としてこの辺がある.

インドよ! (momo book)

インドよ! (momo book)

ゴーゴー・インド

ゴーゴー・インド

たもんのインドだもん (コーヒーと一冊)

たもんのインドだもん (コーヒーと一冊)

深夜特急3?インド? (新潮文庫)

深夜特急3?インド? (新潮文庫)

2回目のインド滞在のときに,他の参加者の日本人の方からなにか読みましたか?と聞かれてとっさに出てこなかったことを思い出す. 深夜特急は思い出せて話をしたのと,あとはトルコの本の話をしたんだっけ.ちょうどトルコからも参加者がいたはずで.

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

あの頃よりは南アジアや中東についての感覚がつかめているけれど,まだまだピンときてない気がするんだよなぁ.

誕生日でした

先月29歳になりました.

ちょうど新婚旅行で海外に行くために飛行機に乗っていて,日付変更線こそ超えなかったものの, 出発した日は誕生日前日で,到着したときには誕生日当日になっていたという感じ. いつの瞬間祝うべきだったのでしょうか.

何名かの皆さんからは,Amazonほしい物リスト経由で誕生日プレゼントを送っていただきました. わざわざありがとうございます. ここ数年はなんとなくほしい物リストの宣伝はやめていて,昔に比べればずっと落ち着いている誕生日を過ごしています. 学生寮にいた頃,毎日何回も配送してくるヤマト運輸のお兄さんに「なんなのこの宛名は?留学生なの?」と,我が家にhogehogeさんがいると勘違いされたことが懐かしい. あの頃に皆さんから頂いたすべての本を,まだ読み切れていないということがなんとなく気になっていて, とはいえ,自分で考えられるほしい物は本くらいしかないし...... ということで,本だけ別のほしい物リストにわけたり,昔のように宣伝しなくなったのでした. もちろん,受取拒否をしているわけでもないので,気が向いた方はぜひどうぞ. これまでも送っていただいている方は,今後も末永くよろしくお願いします.

宣伝をしなくなったといえば,Facebookの誕生日の情報は非公開にしています. 毎年それなりに誕生日メッセージを送っていただいていて, 特にTwitterでは繋がっていない人たちからのメッセージは懐かしさを呼び起こすには十分で, 「元気でやっているのだろうか」とか「今度会えるときがくるのだろうか」みたいなことを思ってしまいます. 一方でやりとりの面倒くささというか,FacebookはROM専用でいいやという気持ちになっていて, 自分の情報は少しばかり非公開にしてみようかなと思って設定を変更したのでした. こちらに関しては,気持ちが変わればまた公開にするかもしれませんが.

誕生日は新婚旅行をしていたと上に書きましたが,マルタ島に滞在しました. 地中海性気候の島はよかった.冬とはいえ日本より暖かいので,また行きたいという気持ちに. 一応ブログエントリーにまとめるつもりでアウトラインは下書きにして, 書き進んだ1日目だけは公開しています. 徐々に忘れはじめてて,旅の日記は難しいなと思います. 今もちょうど中谷美紀さんの旅行記を読んでいますが,よくこんなに覚えてるものだなと感心してしまいます.

インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)

インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)

今年もいくつか抱え込んでしまうようなので,辛くならない程度にやっていきたいです.

使っている鞄について

以下のエントリを受けて,旅行用の装備についてまとめる.

blog.sushi.money

ちなみに,Twitterによると既に購入済みのよう.

持ってるもの/持っていたもの

考え方

  • 滞在先や移動経路によって最適解は異なる
    • 例えばインド国内は,首都のデリーでも舗装されてない道や段差が多いため,スーツケースは使いたくない
    • 仕事で行くようなところだったり,きちんとした服装を持ち運ぶ必要があるなら,スーツケースがいいかもしれない
    • 長時間の徒歩移動などがあると,まともなバックパックじゃないと体が駄目になると思う
  • セキュリティのための考え方
    • どこの国でも基本的に個室があるところを選ぶので,不在時のセキュリティについてはそこまで心配していない
    • 一方で万が一ということもあるので,ファスナー付きのリュックを選ぶ
      • アウトドア製品だと,この辺が弱いと書かれてる
      • KANKEN Laptop15”をインドで使った時は,すべてのファスナーに南京錠をつけていた
        • 観光地ではリュックを預ける必要があり,安易に開けられないようにしたい
      • 南京錠にシールを貼られて厳封されたこともあったと思うけど,もはやどこか覚えてない
      • 「ポテチ開け」というファスナー開封テクニックがあって,CABIN ZERO製品はそれができないので優れているという触れ込み
        • ナイフなどで開けられたら,もはやどうしようもないが......
          • どうせ服くらいしか持ち運んでないから,わりきるという考え
    • 「母艦」と「普段使いのかばん」というペアを想定している
      • 母艦: 滞在先においておけるようにする/簡単に開けられないようにする/開けられたことを感知できるようにする
      • 普段使いのかばん:どこにでも持ち運ぶ
    • パスポートは別に管理する
      • パスポートポーチなどを使う

ケース1: インド旅行(国内複数都市移動あり)

使ったかばん

もはや記憶が定かではないのだが,

  • KANKEN Laptop15”

概要

初めてのインド旅行. インド北部で開かれた結婚式参加も含めた,9日間の旅. 服装はジャケットとシャツという比較的カジュアルな感じのため,バックパックにすべて詰めた. インド南部へ移動するために,国内移動でLCCを使おうと思ったので,そこでの制約が一番効いていたと思う.

www.goindigo.in

Hand Baggage の制約として

Maximum Weight: Only one bag weighing not more than 7 kgs. Dimensions: 55cm x 35cm x 25cm

重量の7kgというのは強く覚えているのだが,サイズはこんなものだっただろうか.

ここで使ったカンケンバッグは,もう捨てようと思っていたもので, どうせ砂まみれになるだろうからと雑に扱っていた.

ケース2: インド旅行(国内複数都市移動なし)

使ったかばん

  • CABIN ZERO CLASSIC 44L(母艦)
  • モンベル ポケッタブル ライトショルダー S(普段使いのかばん)

概要

インド北部で開かれた結婚式参加も含めた,8日間の旅. 国内の移動は列車とバス.80Lのスーツケースは列車持ち込みはスペース的に困難だったかも. 服装はローカルの服装を現地調達したため,スーツなどは持って行ってない*1. ケース1で使っていたかばんは捨ててしまったので,新しく調達した. モンベルのショルダーバッグに財布や携帯電話などもろもろを入れて,活動していたと思う.

ケース3: マルタ旅行

使ったかばん

  • Proteca スーツケース 80L(母艦)
  • marimekko Buddy バックパック(普段使いのかばん)
  • ポケッタブル ライトショルダー S(未使用)

概要

新婚旅行でマルタに行った.スーツケースには2人分の荷物を詰めた. 飛行機では会社に行くときに使っているバックパックを機内手荷物にして,スーツケースは預け入れ荷物にした.

不満

  • CABIN ZERO
    • なんともいえないダサさがある
      • 色選択のセンスがないという自分の問題かもしれない
      • 安いから仕方がないと割り切る
    • いろいろ詰めると,肩が痛くなる感じがあるかも
      • 登山用ではないので割り切る

ところで

インド行きで皆さんにおすすめしているのは,以下のマスクです.

11月や12月1月と行ったが,都市部の排気ガスはヤバい.夏場は違うかもしれない.

*1:インドの大都市で働く20代から30代の男性の服装が,ビシッとしたスーツやフォーマルな格好でとても格好良かったことが印象的だった.

2019年1月のマルタ旅行(7)

七日目.ドバイに到着するころには既に日付がかわっていた.

行きの時は3時間くらい時間があったが,帰りは2時間弱くらいの乗り換え.航空券を取った時は正直うまく接続できるか心配だったけれど,今回の旅では遅れることはなかったと思う.

ドバイに到着したときには深夜だが,空港の中は活気があってびっくりする.深夜便もたくさんやってるのでそれはそうなんだろうなと思う.ここでも遠くまでは行かないもののすこしばかり歩いた気がする. 隣のゲートは韓国行きということで,入り口の付近は日本人と韓国人が多い.きっとエジプトから帰ってきた人もいるんだろうなと思う.

ドバイから成田までは10時間くらい飛行機に乗っていただろうか.

filmarks.com

機内ではかもめ食堂があったので,観た.単純なのでフィンランドに行きたくなった.できれば夏場に行きたいものだが.

やりたいと思っていることの一つに,友人と海外旅行に行くというのがある.といっても,後輩とインドに行ったことがあるので,まったく経験がないわけではないのだけれど. 興味のある事柄について目的を持ってその土地を訪れるというのをやってみたいのだと思う.でもお金とか時間とかいろいろ成約があって大変そうだなと思ったりもする.難しいのかもしれない. いろんな人に話をしてみて,でもうまく乗ってくれるのは20人いて1人くらいいればいいほうなのかなと思う.これは相手だけの問題ではなくて,僕と旅をしたいかという話にもなるだろうし.

僕は鉄道がそれなりに好きだし,長距離の鉄道に乗るのもいいし,都市部の公共交通機関に乗るのもいいと思う. クラフトビールが好きなので,その土地の飲み屋だけではなく,今回醸造所に訪れるというのもいい体験だなと思った. 一方で,旅に対する疑念みたいなものもある.「わざわざ金を積んでまでしなくてはならないものなのか」とか「読書や映画鑑賞で代替できるのではないか」とか.「Googleストリートビューでいいじゃん」って話を学生時代に主張したこともあったっけ. この疑念に対する自分なりの回答としては,確かにメディアは不満はあれどとてもよくできていて,それで代替手段になる場合もある.作り手も多いし,本当に不満がないレベルで供給されていると思う.だけども,見たいものは人それぞれだし,自分が知りたい適切な粒度で記述されてることはまだまだあまり期待できない.それに満足できなさそうなら休みでも取って移動したほうが早いのかもしれない. それにくわえて私が関心があるのは,そこに訪れる人の暮らしだったり雰囲気だったりするし,街の仕組みを眺めることやちょっとしたコミュニケーションだったりする.どちらかといえば他人との関わりのようなものにも関心がある.読書や映画鑑賞から情報を受けとるのは,既にあるメディアから私に対してという一方向の流れ,個人的なものだろうから,個人的な体験を超えたくなったときに移動をし始めればいいのかなと思うようになった.1人で見て読んで満足できるならそこに居続ければいいし,そうでないならば移動し始めればいい,と.

妻との旅行はそれなりに面白くて,行った先もせかせかせずに滞在できたのが良かった. 滞在先では私がざっくりこうしたいと言ったら道案内は任せきりにしても大丈夫だったりして,安心できる.自分で細かいプランを立てなくても済むというのが良かった気がする.大枠だけ決めてあとはその日に決めるというのは,贅沢な時間の使い方だなと思う.観光地がたくさんあって,見たいものがたくさんあるとかなるとそうはいかないだろうけれど.あと適当にやろうという姿勢が,なにか決めておかないと困ってしまう彼女には迷惑だったかもしれない.せめて私はやりたいことを頭の中で勝手に決めずに,極力言語化すべきなのだと思う.

飛行機の中では円城塔の小説 『プロローグ』を読み終わった.

プロローグ (文春文庫)

プロローグ (文春文庫)

年末年始には『エピローグ』を読んでいた.

エピローグ (ハヤカワ文庫JA)

エピローグ (ハヤカワ文庫JA)

対になる小説,一方は純文学(と称されるやつらしい)でもう一方はSF.どちらも面白かった. プロローグはRubyMeCabGitHubなどが出てきたりする.だからなんだという話ではあるが.

成田に到着すると夕方.晩御飯を成田空港のコンビニで買って,NE'Xに乗って帰る. 東京は寒い,なんて言いながら帰ること.

帰国後の1週間は時差ボケに悩まされることになった.