ふんわり放牧

個人の日記です

主賓のいない送別会

送別会に参加してきた。ただし送られる本人はいないという会(どうして)。

先日前職の人から連絡が来て、お世話になった方が退職されるとのこと。送別会をするのでお前も参加しないか?と。呼ばれたらノコノコ行くタイプなので、参加した。

基本的に古き良き大企業であるから、定年退職くらいでしか人は辞めない。 その方はまだあと数年は定年まであっただろうし、役職定年にもまだまだ先という感じだったと思う*1。 内部にいる人達もどうも要領を得ない回答。

その背景として、自分のいた研究分野の部門は、私の辞める前には解体されてしまってメンバーは散り散りになっていた。 辞める方も私がお世話になった当時とは違う分野で活動されていて、 どうも幹事たちは、お互いが異なる部署であるから情報がうまく伝わっていないという感じみたい。 その結果退職理由もあまりよくわからないし、送別会の連絡は本人には伝わっていないことになった。「誰も消防車を呼んでいないのである!」状態。 そして、今回中心で集まったのは、その解体された部署のメンバーであった。

在職中、相性が悪かった人とも、相性が良かった人とも気兼ねなく話せたと思う。 相性が良くない元上司*2に対して、言葉を選びながらも酷いことを言ったが*3、 相変わらずの受け流しの反応であり、思わず苦笑い。 お互い違う道を選んでいて死なずにやれているということは、いいことなんだろうなと思う。

前職の人と話すと、現職との差についての話をするように仕向けられるのだけれど、

  • 自分はソフトウェアエンジニアとしては全然駄目だなとか、経験が足りないですねという話をしたり、
  • 基盤を作るという話をしている後輩とは、現職やSaaS企業から見た基盤環境の大切さや自分がかつて基盤環境に思っていた認識誤りについて話をしたり、
  • SIerはどうしても運用を軽視するが、開発に染み出すその軽視はSaaSをやる上では致命的であるとか、
  • もろもろの開発者体験が数年遅れているのでは?とか

と、全体的に厳しい話をしてしまう。 タイムスパンもかなり長期に考えられるところは、古き良き会社のいいところだとも思っていて、 そこは現職にはないですねという話をしたりもする。*4

一点、印象的だったこととして、開発環境への投資の考慮を現場の人が考えなくてはならないということで、強烈な違和感があった。 確かに私も前職時代、計算機を調達する稟議書を書いたことがあった気がするが、それは自分ひとりがやるスケールするかどうかもわからないプロジェクトであったからで、 多くの人が関わるような全社を上げて取り組もうとしている課題があるのであれば、開発環境への投資話はもっと上のレイヤーで閉じていてほしいよなと思ったのだった。 もっとも「会社は個人への報酬は高めているが、開発環境への投資を下げている」という笑い話を複数のテーブルで聞いたので、 中の人の認識としてはそういう感じなんだろうなと思う。無い袖は振れないわけで、難しいところだと思う。 これまで横並びだった同業他社と比較しても抜けて給与水準は高まってそうだし、報酬を中心におきつつR&Dをしたい人には魅力的な職場になっているかもしれない。

このような違和感を持つに至ったのは、クラウドベンダーのサービスを空気のように使える環境があるからこそだし、それは今いる環境のありがたい話にも繋がる。 一方、現職でも飲み会の席で「これなんとかしたいですねー」という話は当然あるわけで、さらに言えば、自分たちが言語化できてない・顕在化していない問題もあると思う。

最後に在籍したチームのメンバーとは話せて、プロジェクトがいろいろありつつもなんとか生きながらえていることを確認できた。

基本的には前職はいい会社だと思っているが、「応援してる」とか「頑張ってほしい」みたいな迂闊なことは言いたくなくて、 好きにやればええやんと思いつつ、中にいる人達が納得してやってるなら、それはそれでいいのではと思っている。 会社というのはいる人達が大切にすべき箱だと思う。

辞めた後でもこういうところに明るい顔をして出ていけるというのがめちゃくちゃ重要だと思っていて、 退職したから疎遠になるというのもつまらないよなと思う。

*1:前職では「役職離任」という名前で呼ばれていたが、人事制度改革でこの制度は廃止されたという話も聞いた気がする。若手のマネージャへの任用を勧めているにもかかわらず待遇情報が見えなかったので、情報の不均衡があった。

*2:いろんなものへの取り組み方が似ていて、お互い同族嫌悪のように思っていた

*3:感謝・尊敬はしている

*4:ここはややこしくて、研究プロジェクトとしては短命になりがちなんだが、職場環境としては会社自体がなくなることを意識しなくても良い。今の現場は、今のサービスが終わることは想定していない。

IKEAの旅

春分の日IKEA港北に行ってきた。

千葉に住んでたらIKEA Tokyo-Beyとか新三郷とかに行くものだろうが、集合の都合上、横浜の方の店舗に。 id:mactkgくんの車で秋葉原でピックアップしてもらって、首都高でブーンと行く。

IKEAに開店直後に行くのは初めて。2Fのレストランで集合。 午前中は会員だとドリンクバーが無料。朝食セットもあってよかった。 子供連れの家族がたくさんいて「少子化とは」みたいな話をしていたが、 「子供を連れていける場所なんて、この辺だと限られていて〜」と聞き、 子連れに対してこれほどのおもてなしがあるスポットは貴重であるから、なるほどな〜となる。

上の階でショールームを眺めて、下の階でピックアップをするという構造はどこも変わらない。 人々は思い思いのものを購入していたが、私は特に買わずに人の買う姿を見た。 あまり人の家に行くことはしないので、人々がどのような家具を好みどのような暮らしをしているのか聞くだけでも楽しい。

だらだらと最近起きたことを話す。

購入後にソフトクリームやホットドッグを食べて解散。 行きと同様、駅まで送ってもらい夕方前には自宅についた。

夕飯はレモンクリームパスタを作った。とてもよくできた。

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乾燥と情報収集

今日はとても寒かった。ずっと暖房を入れていたのだけれど、部屋が乾燥してしまい大変である。 外に出ることはできて、幸いにして天気は良かった。

特に血反吐を吐くほど大変なこともないけれど、「これはどうだろう〜?大丈夫か〜???」ってなりながらタスクを消化しているところもある。 なんか自分で書いてみてめちゃくちゃなことをやってることにあとから気づいたりすることもあり。

Twitterは辞めたけれど、blueskyとThreadsとMastodonにはいる。 それぞれホームにしている人が違うし、広告の表示を含めて表示も違うので空気感が違う感じ。

最近、自分から情報を集めにいかないといけない時代のことを思い出していて、 はてなダイアリーのキーワード機能は良くできていたな〜と思ったりしている。

Rails Girls Tokyo 16th コーチした

2024-03-02 にSTORES 株式会社で開催された Rails Girls Tokyo 16th にコーチとして参加した。

同僚の一人がオーガナイザーであることから、スタッフのボランティア(というか様子見・賑やかし)として参加予定であった。 もともと過去の回に、複数の知人がいろんな形で関わっていたため興味があったのだ。 が、急遽運営上の都合からコーチの役割を依頼され、受講者1人に対して2人のコーチがつくというような感じかなと思ってノコノコ参加したら、 しっかり受講者1人に一対一でやり取りするということとなった。

(追記) どのようなコーチをしたかという話を書き忘れていた。 今回半日ほどやり取りした相手は同僚で、もともと「参加するといいっすよ」という話をしていたのだった。

自分のコーチとしてのRailsスキルについて心配していたが、なんとかなった。 事前の素振りを個人でやっていたから、会で目指すところはわかっていたものの、 うまい言い回しや慣れてないところで、良くない説明をしてしまったこと(若干の間違いもあった)。 うまくテンポがつかめず、情報を詰め込みすぎてしまったり、興味を持ってもらえる説明ができなかったかも?みたいな反省はある。 もっといいやり方・伝え方はあったな〜と思い出している最中。これはたぶんゴールがないやつだな。

全体的にRubyコミュニティの良さみたいなのを感じられるイベントであり、 約10年前にRubyを使っていたときは、まさか自分がコミュニティの人として活動するとは思っていなかったのだが、 やり取りやLTを聞くなかで、「あぁ、自分はRubyistであるな」という気づきというか納得感を得ることができた。

こんなことになったので、RubyKaigiに行きたくなったではないか。どうしてしまおうか。

After YAPC::Hiroshima 2024 LT Night 参加した

株式会社タイミー東京本社で開催された、After YAPC::Hiroshima 2024 LT Nightに現地参加した。 当日のハッシュタグは、 #AYAPC2024LT となる。

まずは企画・会場を提供してくれたタイミーさん、ありがとうございます。

ここで突然だが汐留の話。 私はかつて汐留シティセンターに本社がある会社に勤務していたのだけれど、 来たことは一度しかなく、しかも社内向けのコワーキングスペースを利用するという使い方をしていたため、思い入れはなかった。 ただ、オフィスフロアの入口付近に懐かしいIDカードを付けた人たちがたくさんいて、どうも就活セミナーをしていたもよう。なんかエモい気持ちになった。

さて、一つ一つ感想を書く。

LT①「ベストトーク賞をもらった話と当日のこぼれ話」 @ しょーへー

  • id:mitani49トーク
  • ベストトークであった「VISAカードの裏側と “手が掛かる” 決済システムの育て方」での発表の裏側ともいうべきLT
    • YAPC登壇者の皆さんは、基本発表慣れしていると思う
    • そのような猛者の方々の中で「わかりやすかった」というフィードバック*1があったということは、それだけ練度が高かったということだろう
    • そうなるために何をしたか?ということで、スライドの見直しと発表練習であるという、まさしく正攻法のやり方であった
      • コロナ期間中のブランクで、コードを埋め込むときの文字サイズを大きくするとか、その手の勘所を忘れたりするという話は、本会の会場でも聞いたんだよな
  • 取るべくして取ったベストトーク賞であるという気持ちになった

LT②「写真で振り返るYAPC::Hiroshima 2024」 @ papix

  • id:papixトーク
  • 運営の裏話的トークで、主に当日までの設営や当日の補足情報(当日使われたサスティナブルな鏡開き樽、たしか約9000円等)について
  • 昨年経験したボランティアスタッフのことを思い出した
    • 今年は参加者数もかなり多かったし、スポンサーも多かった。苦労されたところもあるだろうなと想像する。ありがとうございます。
  • 学生支援制度の紹介もあって、うちのCTOは写真上は見切れてました(笑)
  • 次回は、YAPC::Hakodateかも?という話もあり、決定までのスケジュール感などについても伺った
    • 懇親会で「何が起きたらどれくらいの確度で開催って決まるんですか?」と聞くと、会場が決まればほぼ8割くらい行ける!となるとのこと。こういう質問ができるのも会場参加者の特権ですね

LT③「カセットテープにプログラムを書くということ」@ ぺんた

  • YAPC本会のキーノートの落穂拾い
    • とほほさんがカセットテープにプログラムを書くという話をされていたところ、そのことに違和感を持った参加者が疑問をツイートした
    • ぺんたさんはポケットコンピュータ(ポケコン)使いのため、解説をされるのに適任
  • カセットテープは波(音)を乗せるメディアであるから、どのような波を計算機で取り扱える0と1のビットに対応させるかというルールが必要
    • メーカー(会社)ごとにルールは異なるもよう
    • このルールで記録されたカセットテープを音として再生すると「ピーヒョロヒョロ」と聞こえる、とのこと
  • という古の技術の話をされていた(という、理解をした)
  • SSDmicroSDが簡単に使える現代からすると、このレイヤーのことは意識しなくてもいいわけですごい話だなと思うわけですが、制約が技術を作っていた時代の話なわけで「いいぞもっとやれ」という気持ちにもなった
  • 現代ほどレイヤーがわかれてない・ソフトウェアとハードウェアが近いという話もされていて、そうだよね〜となる

LT④「Re: 経営・意思・エンジニアリング」@ クドウマサヤ

LT⑤「YAPC::Hiroshima2024の思い出を話します!」@ nyanco

  • id:nyanco15トーク
  • 思い出話といいつつ、発表者が在籍するスマートバンクさんの広報戦略、技術・採用広報についてのスポンサー側視点の具体的な話をされた
  • 「擦って擦って擦りまくる」という戦略や「やるなら本気でやろうよ」という掛け声など、個人的には参考になる&耳が痛い話であった
    • 今回、YAPCであまりうまく動けなかったという反省がある
    • スマートバンクさんの振る舞いは@__papix__のこの一言に集約されると思っている
  • 私の所属もスマートバンクさんと相乗りさせてもらうかたちでイベントを開催したが、ちょっとした裏話をすると、社内に共通の知人がいることで話がスタートしたという背景がある
    • こういう言い方はなんとも居心地が悪いのだが、世間は広いようで結構狭いためつながり重要

LT⑥「YAPC::Hiroshima 2024スポンサーブースの振り返り」@ みーた

  • タイミーさんのスポンサーブースに行くと、SNSに黄色のキャラクター「タイミン」の画像をアップロードすることでノベルティや抽選会に参加することができた
    • キャラがかわいい
  • という施策の裏話
  • 参加者の3人に一人はアップロードしたとのことで、これはとてもいいですね
    • 会社のキャラクターを広告代わりに投稿させられているわけですが、あまり嫌な気持ちにならなかったのだよな
    • 対応してくださったブーススタッフの方の感じが良かった気もする
  • 今年YAPCだけでなく、いろんなところでスポンサーされるとのこと
  • いい話としては、タイミーさんは勉強会を開催したいコミュニティ向けにオフィスを開放しているよう
    • どこで開催するか問題は、別のところでもちらほら見聞きしますね
      • 今回の参加者はもっと入れた気がする。結構広いよね〜という話をした
    • 皆さんリモートワークに慣れてしまったので、オフィスをシュリンクさせてしまっている
    • 詳しくはみーたさんに連絡すると良いのではないか

懇親会

その後は懇親会でワイワイした。こちらも皆さんありがとうございました!

感想

Afterのイベントをやることについての感想。 本会の懇親会やその後の飲み会などで思いをぶつける場があり、それは必要なものなのだけれど、 さまざまな理由でそのような会に参加できないとか、参加しても話したい人全員と話すのは難しいとかある。 このようなAfterイベントの場は、コミュニティに対する熱量を維持できるなぁと思っており、 別日に開催されることで、本会の夜の会に都合がつかなかった人を救えることになり、 また、本会に参加できなかった人がコミュニティの様子を見に来る場にもなり、いいことが多い、と感じた。 スポンサーとしても、金銭を負担して会場に広告があることももちろん重要だけれど、 別の切り口でコミュニティに対して貢献があるので良さがありそう。

*1:ベストトーク投票のコメントやSNSの発信などで

広島土産

そういえば職場向けのお土産は買わなかったな。これは友人に配ったり自分で食べるために買ったものです。

バッケン・モーツアルトのからす麦の焼きたてクッキー

公式サイト

広島駅の新幹線改札内で購入。 麦の歯ごたえ?アーモンド? なんか食感が独特でうまい。

田中食品のタナカの<ふりかけ> ミニパック

公式サイト

スーパーで購入。 ふりかけでいうと三島食品の「ゆかり」のほうが知名度がありそうだが、こちらも好き。 「旅行の友」ってなんだよってなると思いますが、きちんと公式サイトなどで解説されている。